ダミアン君に恋してる

狼の血族のダミアン君に恋してるのレビュー・感想・評価

狼の血族(1984年製作の映画)
4.4
\\つながり眉毛にご用心♡//

カルトちっくな異色ダークファンタジー☆

ニール・ジョーダン監督が『殺人天使』でデビュー後『クライング・ゲーム』の脚本執筆へ取り掛かるも、いつも"ある場面"で創作がつまずいてしまった為にそれを何年も放置していた。本作はその間に撮られた作品のうちの一つ。

aha♡えっちな映画だった…(//∇//)♡
これをエッチと呼ばずしてどうするのよ~

性への憧れと不安。
思春期の少女への性の手引き。

乙女でハイセンスな悪夢がずらり。

《狼男》って男性的なシンボルなんだと痛感。ここまで強く感じたこと今まで無かったかも。

皮膚を剥ぎ取って中から筋肉があらわになるそれ。獣にかわって女の子を食べちゃうそれ。
ワイルド、グロテスク、セクシー♡
野生に耐えうる生命力の強さは精力の強さでもある。

若き新郎役のスティーヴン・レイ様、思いっきりやってくれちゃいましたね!ウッヒョー強烈大興奮!!! そうか…レイ様は狼族出身だったのねwww 彼が"印象的な役が多い"と言われる意味が良く分かった。冒頭あたりにしか顔を出さないから寂しかったけど、あのインパクトで楽しませてくれたとあればもはや何も言えまいっ!

つながり眉の設定には笑ったなぁ~コメディ感満載で笑いが止まらなかった!夜中に鑑賞してたから声出さずに笑うのがどれだけ辛かったかwww おとぎ話の回想シーン自体がめちゃくちゃ笑える。コメディ要素が強いね。あ~おもしろ♪

本作で何が一番感動したかというと、監督の芸術的な美的感覚の素晴らしさ*☆

随所に凝りに凝ったであろう少女必須の可愛らしいアイテムが。霧がかった森に迷い込む赤ずきん。力強く自由に走り回る狼たち。"本当は怖いグリム童話"の中に迷い込んでしまったような幻想さに心躍った。

そして作為的でないにしても効果があるもの。それは少女が木に登ろうと上を見上げるシーンのこと…
木の幹から突き出てる枝の丸みが〇起した男性器のそれに見えてしまって死ぬほど恥ずかしくなってしまった…もう少しでくわ***。それからというもの木が映るたびにソレにしか見えなくなっちゃって大変だった!監督、どうしてくれるんですかっっっ!?笑
そのシーンがやけに強調しているように映像から感じ取れたから、もしかしたら意図的かもなぁ…な~んて勝手に変態想像してみる。

木ってあんなにエロティックな形だったのね…知らなかったわぁぁ♡他にも性描写を思わせるシーンは多々あるけど、この「木」が一番印象的だった。(私だけ?w)

「赤」を基調にしているのも意味深。ヘモグロビンカラーは人体とは縁が深くきってもきれないもの。警告を告げる恐怖と好奇心、そして本能の色。赤ずきんが赤をまとっているのは"初潮をむかえるための性の目覚め"という意味合いがあったのか。

涙のしずくがメロディラインになるシーンなんか、とってもお洒落*☆

ジョーダン監督はどうしてこうも乙女の気持ちが分かるのかな。繊細な内面を描くのがとても上手。"自分には昔から霊感があった"って監督本人も言ってたし、やっぱり何か特別な才能があるんだと思う。そんな彼がつくる作品にとことん感性を刺激される事の喜び*☆

人狼=男性格の美
吸血鬼=女性格の美。
対照的なこの2つの種族を比較するのも面白い。

『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』を観るのがますます楽しみになった♪

*☆Keyword*☆
『ツンデレリーンとつな眉ボーイズ』