’’声を失った街’’

XX年、この街ではMr.TVという人物に支配されており、人々は声を失い、言いたい事は字幕として出力される。唯一声を保っているのはラ・ヴォスという顔を隠した女性(ジャケット左側)とその息子のみ。街の人々はラ・ヴォスの歌声を癒しに生きているのだが、Mr.TVは人々から’’字幕’’までも奪おうと計画していた...

これ今まで誰もmark取って無かったの何気に驚き。

本作La Antenaは2007年公開のモノクロ・無声映画で、数々のクラシック映画を彷彿とさせる作り(っぽい)。実際、月世界旅行のオマージュシーンは発見できた。
無声映画とは言いつつも、人々の会話はフォントとして映像に登場し、それに対する字幕もあるので実質声無し(セリフ無し)ではない。

ストーリーこそシンプルな作りになっているものの、独特な世界観と音楽(ラ・ヴォスの歌)、のっぺらぼうのように目だけが無い子供(息子)、バルーンマン、口テレビといった前衛・アヴァンギャルド的表現が多く、アート方面でも映像として結構楽しい。

街はMr.TVに支配されているものの、かなりコミカルかつ軽快に描かれていて楽しいのだけど....私、モノクロ映画がどうしても苦手で好みの問題でスコアはあまり伸びず...。

世界観とかそのあたりは楽しめたと思うけどこの映画の本質の部分をあまり楽しめてない気がする。。。
シュール、クラシック風、アヴァンギャルド、アート、このあたりに惹かれる人にはオヌヌメできると思います。

視聴 2024年9月27日

• #izuのmark1作品
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