話としては面白いんだけど、
いかんせん映像がチープ。

シリーズ全体の霊というか、オカルトの攻撃力が高めに設定されているので簡単に人が死ぬし失踪する。
お色気枠が2本に増え前作から味をしめてる感が否めない。
「練炭自殺の現場｣はかなり良かった。中で人が死んでるのを撮影して、引き返そうとしたらクラクションが鳴り振り返ると死体が全部こっち見てるって内容。普通に怖かった。

『裏ホラー』的な面白さを満喫できるこのシリーズも第４弾、今回収録作品は以下の通り。

①恋愛の代償
結婚式の2次会用の映像を新郎の家のバルコニーで撮影中、偶然飛び降り自殺の映像を捉えてしまう。急いで１階に下り自殺した人物の元へ向かうと・・・。

②かごめかごめ
某バラエティ番組の企画で、３時３３分に『かごめかごめ』を検索すると、その時間にだけ検索結果一覧のＴＯＰで上がってくる動画があるらしく、真偽の程を確かめてみると・・・。

③鉄道模型
結婚式の披露宴で流すため、子供の頃のビデオテープを探していると、３歳で病死した弟を撮影したビデオテープを発見する。その映像は模型の電車で遊ぶ弟の姿を撮影したもので、よーく見ると背後にあるＴＶのブラウン管に不気味なモノが・・・。

④練炭自殺の現場
自殺サイトの管理人である友人は、集団自殺する現場を収める事が趣味の盗撮マニアであった。ある集団自殺の現場を盗撮していると摩訶不思議な出来事に遭遇する・・・。

⑤犬神の呪法
あるＡＶの面接での一コマ、裸になる事を強要され渋々ながら衣服を脱ぐ面接の女性。面接が終わり、両腕に抱えるほど大きな包箱を監督にプレゼントした後、その女性はなぜか急いでその場を立ち去る。監督がその包箱を開けるとその中には・・・。


相変わらず見せ方とオチまでの流れが巧みです。
フェイクながらガチと謳っている投稿動画系の他作品より映像加工も数段丁寧で上手だし、興醒めせず安心して観れるクオリティを未だに継続してるのが素晴らしいですね。
単に映像を流すだけではなく、関係者へのインタビューを何回にも分けて適宜盛り込む手法も練ってますしね。
この辺の抜かりの無い演出は『ほん呪』での経験を活かした昔とった杵柄ですね。
まぁ、過去３作と比較すると視線が釘付けとなる派手な映像は無くなり、シリーズも熟してきたなぁーと感じずにはいられないものの、ミステリーっぽい後日談を提示し、おざなりな結末で締めないのも愉しいです。
「やっぱ、このシリーズおもろいなぁ♪」とこちらの得手勝手な期待に違わぬ作品を供給し続ける、演出の児玉和土に拍手を贈りたいですね。
但し、このシリーズのクオリティが保たれるのは児玉が演出を担当する最後の作品となるシリーズ６弾までで、その後は『投稿　怨霊映像』シリーズ同様に劣化が著しく・・・と、またそのパートでぼやきたいと思いますｗ

ちなみに前作から登場した黒谷友香似の演出補助さんは今回も健在ながら、顔のアップが少ないのでその点は駄目出ししときますね(*^m^*)
結構ファンいるはずなんでサービスカットは必要ですよん♪