もち

聖なるイチジクの種のもちのネタバレレビュー・内容・結末

聖なるイチジクの種(2024年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

イラン、イスラム教。文化圏が違う故に刺さる別世界に感じる日常。信仰と洗脳のボーダーと言うか、信仰が全て正義と割り切れないと生きていけない父親と、理性で揺れ動く家族の疑心暗鬼な攻防。展開はとてもわかりやすくて、想定通りに嫌な展開に進んでいく。キモになる次女が後半乱れていく爆心地と見えた時点で父親殺すか対峙するなあてところまで想定できたけども、リアルなシャイニング的な父親のマッドネスがブーストしまくって、ニコルソンよろしく雪ではなく砂に埋まったあたりとてもホラー的なファイナルガール生還文脈に感じたり。そしてそれが現実な背景あるが故に下手なホラーより怖えっ。て後味だったとも。
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