意外な展開になる後半ホラー色が加速していく(映画としての)面白さに息を呑む。イラン国内で相当な制限がかかろうが、亡命者を大量に出そうが、決して途切れることのない映画人の力をひしひし感じる作品。
制作…
ただ「家にあった拳銃がなくなった」
という話かと思っていたら、
イランの国内情勢が詳しく映し出された
今の時代に観るべき作品でした。
仕事における昇進から、
仕事への苦悩、家族の交友関係など
考え…
面白かった。テロ映像が実物なのがあまりにもリアルで、すごい臨場感。
後半の展開も信頼できない語り手みたいな感じで個人的には見応えありました。
ラストは……なんじゃそのコント!!ってなったので、個人的…
エンタメ色強めにして当局の検閲の目をごまかそうとしたのか、おかげでクライムサスペンスとしても面白く見れるのですが、これが現実とそうかけ離れていないとなると悲惨です。
ヒジャブの日常使い(決して忘れ…
イランの映画、テーマに毎度惹きつけられる。
家父長制、どこまでいっても家父長制。この家族どうなってんだって話ではあるんですが、史実やエンタメ要素もあって、ギリギリと深刻になってく展開にあまり時間の長…
家父長制の破壊を主軸に、消えた銃を巡って家族が崩壊していく様を描いたサスペンス。所々にSNSで発信されたと思われる実際のデモや暴動の動画が挟み込まれ、イランのリアルを発信しようとする意思を感じた。1…
>>続きを読む冒頭、聖なるイチジクの種が成長すると何がおきるかを告げる声。これから始まる物語を読み解いてもらうための謎かけになっているようです。
映画の前半では、革命裁判所に職を得た父、その妻、ふたりの娘が暮…
ヨーロッパが作ったイラン映画だから、『聖地には蜘蛛が巣を張る』みたいな社会派サスペンスかと思ってました。
確かに、前半はそうでした。
後半はトルコ映画『裸足の季節』っぽいなっと。古い体制と若者の鬼ご…
プロット自体はやや大袈裟だが、普通の人間がいかにして体制に取り込まれ、体制の論理を内面化させていき、体制の暴力を正当化するかという心理学的なアプローチが斬新に思えた。
そしてカメラを向けるという行為…
©Films Boutique