【立ち上がり、笑い飛ばす】
Netflix昨年のドキュメンタリー。米セクシュアル・マイノリティのスタンダップ・コメディアンと、そのコメディ史。
スタンダップ・コメディにはまったく親しんで来なかったが、本作のお陰で浅い理解だが、さっと俯瞰はできたと思う。
どっちかいうと人物紹介の釣瓶打ちという構成で、スゴイ人が並ぶなあ…と感心するうちに終わった感。まあ、人ありきの世界だから当然ではあるけれど。
笑いを緩衝材とした、この方々の世相へのツッコミも影響大だったのでしょう、性による衝突は一部、緩んできたようだけど、トランスジェンダーへの壁がまだ強固…という傾向みたいね。確かに、トランステーマの表現を最近、多く見る気はする。
自分の周囲ではこういうコトが顕在化しないので、なかなか自分ゴトにはならないが。日本でアライでありたいと思っても、心の準備くらいしかできてない…。
で、日本のお笑いと単純比較はできないが、アメリカは個人商店力が強そうだなと改めて思う。日本では空を見上げると、よしもとという傘が空の殆どを覆っているような…。目立つお笑い芸人には全て、よしもとカラーがついて回る。それは決して、レインボーではない。
セクマイと表現について、自分の基盤となったドキュメンタリーは『セルロイド・クローゼット』だが、その後も幾つか、理解の助けとなる作品と出会ってきた。
スタンダップ・コメディに興味がなく、今後も見ないだろうな…とは思うが、こういうドキュメンタリーは見続けて、気付けぬ偏見の穴を埋めていきたいもの。
<2025.1.28記>