目に映るのはあの日の桜吹雪
緑豊かな自然に囲まれた村。
この村の少年たちは18歳から
20歳になるまでの2年間で一度だけ
魔法が使えると知らされる。
高校卒業を控え、人生の岐路に立つ4人の男子高校生は一体何に魔法を使うのか。
4人の男子高校生が大人になるまでの
純粋で真っ直ぐな気持ちに涙が溢れてくる!!
綺麗な自然の風景、心落ち着くBGM
観ているだけで自然の美味しい空気の味がしてくる。
今作の特に見所は、やはり桜舞い散る中での4人の鬼ごっこ。
桜の風景も綺麗だが、それ以上に子供時代の4人の心の底からの笑顔が綺麗で尊すぎる。
そして現代への切り替え。
先程までの桜吹雪とは打って変わって
緑豊かな木々が連なる。
映っている場所は同じなのに、ここまで印象の違う美しさを出せるのかと目を疑いたくなる。
そこに響く4人の笑い声も相まって、自然と笑みがこぼれてくる。
役者陣の演技も素晴らしかったが
特筆すべきは井上祐貴演じたハルヒ。
2回目の魔法会議での自分の気持ちを吐露する場面。
絞り出すようなセリフと喉の動き、涙を堪える表情、全てが病弱ながらも心の強いハルヒというキャラを語っていた。
そして今作のメインとなる魔法の使い道。
4人とも最高すぎる!!
最初のハルヒの希望に満ちた最高の空も
ラストのアキト、ナツキ、ユキオの
あの日の風景を思い出させる桜吹雪と
アキトが旅立つ日に交わした約束のピアノの音。
自分だけの幸せの為ではなく、
大切な友達を想い、最高の笑顔のために使ったことは絶対後悔しないことだろう。