えくそしす島

フロム・ダスク・ティル・ドーンのえくそしす島のレビュー・感想・評価

4.2
【我が愛すべきクソ映画】

この作品は「ジャンル激変型」だ。変化球なんてものじゃない。魔球だ。
面白ければ何でもアリ!を「本気」で作ればこうなる見本でもある。

あらすじ
銀行強盗犯のセス(イケメン)とリッチー(変態)のゲッコー兄弟は逃亡するためにメキシコを目指していた。2人は「国境越え」に利用するため、新たにジェイコブ一家を人質に取るが…
 
ロバート・ロドリゲスが監督を務め、主演をジョージ・クルーニー(イケメン)。
クエンティン・タランティーノが出演(変態)、脚本、制作を担当している。
この監督とタランティーノの相性の良さよ。

実際はわからないが
タランティーノ「前半作るねー!!!!」
ロドリゲス「んじゃ後半作るねー!!!」
の様なストーリー構成だ。
恐らくはサザエさんでいうカツオと中島の野球のテンションで作り上げた。

これがやりたいっ!僕も!俺も!楽しーねっ!!
というダイレクトな思いが視聴者にもビシビシ伝わってくるので、アホだなーと思いつつもテンションが爆上がりする。

まさに力こそパワーである。

熱意の無いただの気を衒った作品ではこうはならない。

観る人によって
前半が好きで後半が嫌い?
前半が嫌いで後半が好き?

この作品の前でそれは無粋だ。