Maoryu

夕陽特急のMaoryuのレビュー・感想・評価

夕陽特急(1936年製作の映画)
3.9
元探偵ニック(ウィリアム・パウエル)は妻ノラ(マーナ・ロイ)の従妹から、夫の失踪について相談を受ける。その夫はナイトクラブで見つかるが、その後、何者かに射殺される。事件の裏でクラブのオーナー、専属歌手とその兄、従妹の元婚約者が何やら怪しく動き、ニックは調査に乗り出す。

「影なき男」に続き、ダシール・ハメット原作、W・S・ヴァン・ダイク監督、ウィリアム・パウエル&マーナ・ロイのコンビが活躍する推理コメディ。
きっちり、前作のエンディングから開始して、オープニング10分は定番の夫婦の掛け合い、愛犬のアスタの帰宅(超カワイイ!)、家主不在の年越しパーティーと、前作以上のコミカルさと軽快さに期待が膨らむ。

事件は単なる金目当ての殺人かと思いきや、さらに死人が出て、盗聴器に簡易梯子まで出てきて、入り組んだ推理劇になっていく。登場人物も多い!
ニックとめちゃちゃ相性悪い富豪一家、人妻に惚れた善人を絵に描いたような色男、ニックと因縁のあるクラブのオーナー、どう見ても裏のある中華系の前科者、怪しい精神科医が登場。そんな人間たち全員に一目置かれて、存在感を見せるところがニックのカッコ良さ。

最後に関係者全員を集めて謎解きしていくのはもう定番だし、「名探偵コナン」にしっかり引き継がれてる?笑
ただ、完全に犯人を特定してるわけじゃなく、しゃべりながら犯人がボロを出すのを待つのが特徴だ。

以下、ネタバレあり。

なんと犯人は映画デビュー間もないジェームズ・スチュアート。
分かってから全体を振り返ると、巧みに観客をミスリードして、なかなか良く出来たプロットだ。

ラストはまた、列車内のチャールズ夫妻と愛犬アスタというのもお洒落。
それにしてもこの夫婦、良く飲むこと!1日中、酔っ払ってるんじゃないかな。
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