個人的に初ギヨーム・ブラック。
評判の良い「やさしい人」や「宝島」を観たいのだけれど、時間がちょうど空いたので本作を観てみた。あら?面白い。
製作の背景や監督の特徴に関して未知なのだけれど、ドキュメンタリーと"演出"のバランスや狭間が曖昧で、ふたりの少女のプライヴェートな部分を覗き見する様なドキドキ感がある不思議な中編。
そこにいやらしさや居心地の悪さを感じないのもまた特徴で、繊細でさりげない心の機微や僅かな心の揺らぎを見出す瞬間が愛おしく尊い。
おそらくこのふたりにとっては、いつも通りで、そしてもしかしたら最後の夏なのかもしれない。
ドラマティックな事は何も起こらないし、特段目を引くショットもない。
でも、目が離せない。
面白いですね。ギヨーム・ブラック。遅まきながら他の作品も観てみます。