このレビューはネタバレを含みます
冒頭のセミから始まりタイトル通り夏を感じるんだけど、とにかく顔のアップが多いからむさ苦しい夏だった。
愛美に騙されたと分かってからの佐々木、たまたまなのかメイクなのか髭剃ってない感じがなんか良かった。
宮田が後半につれて高野を探し求めていた理由と本性がだんだんと明るみになってて、伊藤万理華が演じるキャラクターの恋愛観にひねくれ要素があって期待通りというか予想を越えていたというか。素晴らしい。
生活保護を受けるべきであろう吉川親子の結末悲しい。絶賛不機嫌の佐々木じゃない人に受付されてたらその後の人生変わっただろうし、頼るアテがなくて最後の頼みで来たはずなのに散々な言われようで、子供が持ってた解けてない知恵の輪が机の上に置き去りにされてた様子と相まってすごい深いシーンだった。幻想かと思った。
美空の描く絵がもう闇を抱えている感満載だったけど、雨のシーンで愛美と美空と佐々木の3人が描かれた絵が出てきてそれ見た愛美が2人を守るために金本を殴ったのも良かった。
金本まさに悪党すぎてめろかった。黒ずくめの服装もサングラスもタトゥーも悪い笑みもどうしてそんなに似合うの〜
最後の乱闘シーンまじで最高だった。カオス。ポリスが伏線で高野がやってくるところも、金本が宮田に「誰?!」ってなってるところも、愛美が美空を連れて家飛び出すところも良くて、土砂降りの雨っていうのがより素晴らしい。
そもそもケースワーカーってどこまでがケースワーカーの仕事なんだ?
城定監督の作品いくつか観てきたけど人間らしい生々しさを描いた作品嫌いじゃないなって思うようになってきた。