TaKaSHi

グランメゾン・パリのTaKaSHiのネタバレレビュー・内容・結末

グランメゾン・パリ(2024年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます


感想
SPドラマをたまたま見て、そこからNetflixで連ドラ見ながら映画にも手を出した。当時は気にもしてなかったけど面白い。わかりやすいキャラの違う登場人物。向かう目標もわかりやすい。コロナ禍明けを写し出している設定。新体制のグランメゾン東京もうまくいっててほっこり(←これはSPドラマ見ておくべき)。
テレビドラマからのキャストはどういう人かわかってるよね?という前提で、今回から出演のユアンに焦点あたる時間を割いている。外国での仕入れの難しさは、「東京で外国人が寿司屋をはじめて最高のマグロが手に入るか」という例えには納得。
テナント立退きが事件で早まったとき、あっさり撤回された感は残る。2代目の情けかな?いつの間にかミシュラン発表までokな流れになってた気がする。
フランス料理はわからんし興味ないけど、出来ていく作品にワクワクする。そしてリンダによるレポートを語りとともにコース料理が進む演出は良い。   とにかく、腹減った…


ストーリー
グランメゾン・パリはミシュランの★★を守るも、★★★へ届かずイラつく尾花。フランス料理会のガストロミー協会によるガラディナーを担当したグランメゾン一行はデザート以外を酷評される。一番はメインのソースが失敗。
尾形は師匠のルイ・ブランカンの怒りを買ってしまう。スーシェフの倫子が店を辞める。

半年後。
ブランカンは親子で29年連続で★★★を獲るレストラン。パリでの修業先でもあり、出店に尽力してくれた師匠からテナントからの退去を言い渡される。尾花は次のミシュランで★★★獲れなかったらパリを出ていくと宣言し、それまではテナント使わせてもらう約束を取り付ける。しかし、グランメゾン・パリのパティシエであるユアンが借金取りに追われ、店にも現れ暴力事件を起こされ、約束反故で即退去を命じられる。次の入居者である息子である2代目に土下座する尾花。

尾花とユアンの関係
ユアンは、10年前にパティスリーをパリで始めるも賞にはかすりもしない。東洋人だからと諦めていた。借金の理由は、料理の研究のためラボに自前で調味料や食材を収集していたから。尾花の料理に出会い腹立つ。
尾花もまた、10年前にあるパティスリーでアジア人の腕に腹立ったことがあった。その後失敗して東京でやり直し、パリで再起はかるためにそのパティシエ=ユアンを探したという経緯。
お互いがお互いの実力を認めてるが故に意見がぶつかること多し。それぞれのお互いへの気持ちを知り、★★★のために協力。

★★★へのプレッシャーを受け暴君化する尾花に京野は尾花がクビにした倫子をホール担当で店に呼び寄せる。日本人だからこそ成せるフランス料理の行き詰まりを感じ、王道のフランス料理にシフトチェンジ試みるも、食材の仕入れの不利が響く。良いものが回ってこない。だが、倫子のおかげで肉卸が味方になり、一旦断られたキャビア、野菜までも良品が手に入り風向きが良くなる。ユアンへの悪質な借金取りによるラボ火災がフランス人のお詫び感情が影響。火事によるチーズの買い取りを余儀なくされた際は東京でも使うように要請。

尾花は独裁ではなく、店14人みんなで力を合わせて★★★獲ろうとスタッフに頼む。多国籍なスタッフによる異国文化を取り入れたスペシャリテ完成を模索。これはどんどん変化する料理であるフレンチに魅せられた尾花ならではのアイデア。スタッフを信じ、任せるスタイルに変わり、化学反応が加速。
ガラディナーでのソース失敗は、倫子がコロナ後遺症による味覚異常が原因だった。いまは回復。

リンダ、ブランカン親子を招待。
結果としては、衝撃を与え大満足を3人から得る。師匠からの賛辞に涙あふれる尾花は、日本人初となる★★★を獲得。ステージでスピーチ。

エンドロールは、スタッフ(家族含め)が受賞祝いを店でパーティーする模様。
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