【シッチェス映画祭2024　New Visions部門出品】
ギリシャのヤニス・ベスレメス監督作品。シッチェス映画祭New Visions部門に出品、テッサロニキ映画祭にも出品された。

映像や造形は非常にユニークで面白い。少々混乱した脚本が気にならなくもないが、これはこれで独特な作品として魅力がある。

ビジュアルにザクロのようにパカッと開いた顔があるが、これは本当に出てくる造形。三兄弟の幼馴染？のような関係の女性がこうなっちゃう。

三兄弟は母を蘇らせるためにタイムマシーンを改良していくという話なのだが、途中からはかなりカオスになってきて母の復活はどこへ？という展開になる。そのくせ終盤ではしれっと母が復活してきて「？？？」となった。

展開がとっちらかっているのは気になるが、それ以上にビジュアルや映像のカオスっぷりがスゴくて鮮烈な印象を受ける。諸手を挙げて絶賛とはいかないが、ユニークな語り口にはセンスを感じる。なかなかの秀作。

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