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ぼくの家族と祖国の戦争のsashaiceのレビュー・感想・評価

ぼくの家族と祖国の戦争(2023年製作の映画)
4.1
恐ろしくて泣いた、、
知られざる、あまりフォーカスされることのなかった無数のドイツ人難民の死について。レジスタンスなどデンマークの歴史の超ダークサイドに頂点を当てた恐ろしくも深く考えさせられる良作。第二次世界大戦の終結後、デンマークが直面した悲痛な矛盾と、不幸なドイツ人難民の子どもたちのために良心と大義との間でジレンマに陥りながら、戦争がもたらした毒と強く闘った少年とその家族の物語。第二次世界大戦で、イデオロギーや社会的な圧力がいかにして多くの罪のない子供たちを殺したのか。事実に基づく物語を何のバイアスもなく繊細に描いていて見やすかった。医者として当然の使命である、人々に緊急治療を施すことを許可されてなかった状況の辛辣さがすごく伝わってきた。
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