カンヌ監督週間 in Tokyoにて。
短編『女と犬』がよかったので、今後気になると思っていたソフィー・フィリエール監督の長編作。
少し精神的に不安定なところがありカウンセリングを受けている初老の女性バービーが、人生を見つめる映画。自由奔放な詩人のようでなかなか破天荒? シニカルなユーモアが随所にあり、なかなか笑わせてもらった。ラストは結構好き。フィリップ・カトリーヌ(最近ではパリ五輪の開幕式で見たぶり)との絡みも面白い。
監督は、今作撮影終了後に57歳の若さで亡くなっており、亡くなる直前にポスプロ(編集)は娘と息子に託されて、映画が完成したそうだ。なので、上映後には娘さんと息子さんが登壇。娘さんは女優、息子さんは編集?と、どちらも監督の経験はなかったそうだ。
その話が、映画の内容ともリンクしており、それを含めてなかなかいい映画だった。もう今後の作品が観れないのが惜しい。(まだ今作も配給がついてないようだけど)
また、一緒になぜか俳優の井之脇海くんが登壇。行かなかったけどTIFFでゴダールの時も登壇してて、フランス映画好きなのかな?と思ったら、雑誌ELLEで連載してるようだ。で、今回の上映はELLEの協賛。なるほど理由はあるのか。
正直、撮った監督が不在なので、あまり作品の話は広がらず。母親はどうだったかなどの話に。井之脇くんの監督した短編の話とか正直要らないよね…。朝ドラでよく見るので、ほんの少し嬉しかったが、あの客層には不要でした。でもファンも少しは来てたのかな?