さよこ

仕置人DJのさよこのレビュー・感想・評価

仕置人DJ(2017年製作の映画)
4.6
【モザイク規制ありの攻めた演出👏】
インド映画大好き!待ちに待った新作映画!

😎全体の感想
シリアスな場面もありつつ、重くなりすぎないようにコメディ場面も織り込まれていて観やすかった。何より主演俳優も主演女優もどちらも美しくて、要所にサービスショットがふんだんに盛り込まれ、製作陣のなかに強火のファンが紛れているか、強火のファンが企画を立ち上げたかどっちかでしょ流石だなと思いながら観てた。眼福!👏

😎ちょうど良かった
ストーリーを壮大にしすぎず、人間相関図も分かりやすく、自分的にはちょうど良いスケール感だった。インド映画にしてはバイオレンスな描写が多く(自主規制でモザイクかかってた)、またインド映画にしてはセクシーな表現(水着にモザイクかけているのは流石に笑ってしまった)もあり、かなり攻めた演出だったと思った。インド映画はセクシャルなシーンがないと思って油断してたから、ほっぺにチューしてる…!とか、太ももに手を置いてる!身体に触れてる!!!と、まるで中学生みたいに心のなかでキャーキャー言いながら観てた。楽しかった。

😎ダンスシーン
特にヒロインの衣装がばちばちに可愛くて、インドの民族的な衣装からストリート系まで着こなしていて、インド映画の魅力が満載だった。主人公の踊りの1つにインド映画『ランガスタラム』に近い振り付けがあって、長方形の布を扱った踊りはこの地方の文化なのかもしれない。インド舞踊にも色んな種類があるっぽいという新たな知見を得た。

😎アクションシーン
主人公がべらぼうに強くて、決めポーズをしながらのアクションシーンが笑っちゃうほど格好良かった。一番のお気に入りは列車のある倉庫での無双シーン。神に仕えるどころか闘神そのものなのよ。

😎いつものあの人
名前が分からないんだけど、どのインド映画にも端役で出演しているおじさん俳優が本作にも起用されていて、どうみても悪役顔なのに"誠実な男気あふれる良い人"の役回りが多いから今回も安心して観れた。むしろこの人が裏切ったとしたらそれが一番の大どんでん返し。

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⚠️この先、ネタバレあります⚠️
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😎社会にとっての悪とは?
主人公の正義感溢れる感じはとても危うく、ともすれば危険思想に近いものを感じた。たしか人間の脳は、相手の間違いを指摘して自分の正しさを主張することに対してドーパミンが出てるとかなんとか…なので主人公の気持ちは分からんでもないが、相手が間違ったことをしているから相手に対して何をしても良いという価値観は物語が進むにつれてちょっとしんどくなってしまった。そして私人が制裁しなくては悪党が野放しになってしまうというのは司法国家が正しく機能していないことの表れでもある。なぜか逮捕されない、なぜか不起訴になる、なぜか捜査すらされないという一連の流れから、日本でも私人逮捕がトレンドに上がったことがあったけど『俺は正しいことをしてるんだ』という強い思い込みがさらに彼らの行動に拍車をかけたのではと思ってる。彼らにとっては正義の制裁であり、都合よく自分の強さを誇示できる場面でもあり、ワンチャン収益化までできる。私人逮捕や自警団って諸刃の剣のような存在で、方向性を誤るとただの迷惑集団にしかならない(実際YouTuberが罪をでっち上げていたことも明るみに出たし)。この主人公は私利私欲にまみれているわけじゃないけど、社会構造としてはインドと日本はかなり近いところにあるのかもしれないなどと思った。

😎どっちも素敵
主演俳優の顔をどこかで観た覚えがあると思ったら『フェイス』で主演されていた俳優さんだった。スーツビシッと決めてイケイケな役がハマり役だった(決めポーズの✔は笑っちゃったけど)。主演女優の子も可愛くて調べたら、2010年のミス・ユニバース・インド2010で準優勝してモデルとしても活動している方だった。どおりでスタイル良くてどんな衣装も着こなすわけだ。それにしてもインドの俳優さん/女優さんて、顔面偏差値が高いだけじゃなくて、軒並み踊りが上手いって凄いよね。演技力とリズム感の両方がないと成り立たない。アクションはスタントがいるけど踊りはそうはいかないもんね。演技するのと踊るのどっちのほうが撮影大変なんだろ。二人ともお似合いでずっと観ていたかった。インド映画にお決まりの一目惚れシーンがあったんだけど、こんな絶世の美女に出会ったらそりゃ一目惚れしますわ!と大納得の展開だった。

😎その他、いろいろ
・2017年公開に思えない新しさ
・見覚えがあると思ったら『フェイス』の人だ!
・ヒロイン可愛い〜!すごい〜!可愛い〜!
・女子会楽しそう。みんな可愛い。キラキラ。
・モザイク…!モザイクの先を見せてくれ…!
・幼少期のエピソードで「よ!危険思想!👏」と思ってしまった。許せないと思うことと実際に成敗する行動を取ることには雲泥の差があってあの年でkillにためらいがないのは実際危ういよね。
・殺しの話を実家の電話でしちゃダメ😂
・ビンタされるかと思ったらちゃんとご褒美だった
・婚約者騒動でダルマにするのは物騒すぎる
・謎の取り巻きはどこからきた?と思ったけど、街の若者ぽい。
・列車に撥ねられたわりに遺体が綺麗
・あの状態のバイクを組み立て直すのプロすぎる
・MCハマーみたいなズボン履いて踊ってる
・大臣はそのままお咎めなしかな?もし続編を作るなら大臣の癒着をやっつけてほしいな。というか大臣は悪党から離脱するタイミングを失ってない?
さよこ

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