コマミー

パドレ・プロジェクト/父の影を追ってのコマミーのレビュー・感想・評価

4.0
【どこにいても、繋がりがある】



※fans voice様のオンライン試写会での鑑賞





本作の主人公的存在である、"日本とカメルーンのハーフ"のお笑い芸人「ぶらっくさむらい」として活動している"武内剛"さん。
そんな彼が、ある日"コロナ禍のイタリア"の悲惨な現状を見て、イタリアの"ミラノ"にいるとされる"自分の父親"に「今会わないと、一生会えないかもしれない」と危惧し、「パドレ・プロジェクト」と題し、剛さんはイタリアへ父親を探す旅に出る。

異国で自分の父親を探すというだけでも大変なのに、剛さんのこの行動力…とても感服した。それに、この異国の地でも厳しさもありながら剛さんの父親探しに献身的に協力してくれる現地の人や父親の知人という"優しさ"もあって、温かくて泣いた。
現地での触れ合い、そして"剛さんのバックストーリー"も相まってのラストはもう自然と涙が出てしまった。

同じ境遇でないと正直、剛さんの気持ちというのは分からないかもしれないが、ただこれだけは言える。
どの国でも、"人と人との繋がり"というのはあって、手を差し伸べる事への厳しさもあるが、中には優しい人もたくさんいる。
剛さんは父親探しの中にも、そんな温かい繋がりをいくつも手に入れたのかもしれないのかもと思うと、凄いハッピーエンドなドキュメンタリーであった。
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