若年性アルツハイマーの妻。
先に息子を病気で失って、アルツハイマー発症後はすでにいない息子を探して周りも大変よ…。
元刑事で妻を殺めた主人公も、息子を失った悲しみは妻と同じ。そこへ来て妻の介護まで加わって、壮絶だよな。
裁判官の家にも、認知症の義父がいる。こちらも、昼夜問わずの危険な行動から本人と家族守るのに、大変な労力が。
その人の尊厳を守って生きるのに、大事なものはなんだろう。
若くて、生きたくてもどうしても病気から逃れられない。治療に手が届きそうで届かない、もどかしさ。それを親として見ているしかない事実。本人と同じくらい辛いだろう。
日本には安楽死の制度はないけど、その人らしく生きるには、なんらかの選びようがあったほうがいいように思うな。家族が決めるのはまた難しいけれど。家族の苦しみも大きくて、なぁ。
キャストが豪華で、安定感あるし、いい、作品にしたい気合いを感じるというか。
寺尾あきらは歌手のイメージが強かったけど、悲しみをたたえたこの役はとてもはまっていた。なにかこの役をやる理由があったのかなぁ。
