公開が楽しみすぎて購入したリチャード•マグワイアの原作を読了したため、満を持しての鑑賞。トム•ハンクス好きの友人と。観られた嬉しさで恐竜が走り回る開幕でぽろぽろ。なんなら最初がピークだったかもしれない。この作品の特色ともいえるフレームを用いた革新的構成は原作からそのまま使用されているけど、次のシーンに移行するための役割だけではなくて、本のように異なる時代を同時に映すための役割を担って、一画面の中で時代を前後させてほしかったかも。私が求めていた地球の歴史や他時代との一体感が薄いというか(未来もあったらより好み)、トム'sファミリーパートが作品のほとんどを占めているように感じてしまい、冗長且つ物足りず…。ただ、この物語を家族毎に整理して分かりやすく映像化した監督の手腕は素晴らしいと思う。どの時代にも愛や悲しみの記憶は等しく存在し、歴史は紡がれていく。もっと歳を重ねてから見返したいかもしれない。