オーストラリアでは、1月23日に公開されたので、早速見てきました。
この映画、予告変を見て面白そうなので、見てみました。
結構おもしろいな、と思ったのだが、最後のエンドロール見て、メル・ギブソンが監督だと初めて知った。
なるほど、彼は面白い映画をつくるんだな、と彼の才能に感動した。
この映画の95%が、飛んでいるセスナ機の中でのシーン。そして出演者も、ほぼ主役の3人だけ。お金かかってないだろうなあ、と思うと同時に、密室の恐怖、そして高所を飛ぶ恐怖があり、スリル満点であった。
飛行機の映画は、よく、飛行機乗っ取りの映画があったりするが、それとは違う、より身近に迫る恐怖があったと思う。
そして、95%が飛行機のシーンであって、地上と連絡するのだが、地上の様子は一回も映像に現れない。そこが、なにか変だと思わせるところかも。
地上と連絡を取るハリスは、連絡をしている警察の仲間の態度が、なにかおかしいと気づく。しかし、音声でしか話せないので、彼女は何があるのかわからない。
ここで、映画では、地上の様子などが映し出され、何かが行われているという場面を見せるのだが、この映画にはそれがない。それがかえって、見ている者の不安感を煽る原因となるのだ。
そして、犯人のダリルは、飛行機内で拘束されながらも、何度も手錠を外して、ハリスを襲おうとするその執念がすごかった。これは映画で見てほしいのだが、自分の身体の一部を傷つけてまでも、手錠から手を抜こうとするその執念は、なんというか、そこまでするのか、という、恐ろしいというか、気持ち悪ささえ感じた。
1時間半くらいの短い映画だが、余計な部分を省いて、飛行機の中でのシーンだけに絞ったのは、良かったかもしれない。
バイロットのダリル役のマーク・ウォルバーグが、本当に髪の毛を剃ってハゲ頭になった努力に乾杯。