劇場No50
71点
M.ギブソン監督とM.ウォールバーグのタッグによる本作は、アラスカからシアトルへの小型航空機内を舞台にした、スリリングなサスペンス。裁判の証人を護送する任務についた保安官補が予期せぬ事態に巻き込まれ、命懸けの駆け引きを強いられることになる...。
本作の魅力の一つは間違いなくM.ウォールバーグの怪演。彼は役作りに徹底的に取り組み、地毛を剃り上げて見事な変態ぶりを披露、その圧倒的な存在感は作品の緊張感を高め、観客を物語に引き込むことに寄与している。
低予算ながらも、ハラハラドキドキする展開と、空中密室劇ならではの緊迫感を巧みに演出したM.ギブソン監督の手腕も鮮やか。音声のみで行われるグランドコントロールとの交信は、誰が内通者なのかが容易に分からないスリリングな展開を生み出し、最後まで息つく暇がない。もちろんクライマックスシーンも手に汗握る展開の連続で十分に劇場案件で、ますます飛行恐怖症が悪化するのではないかと思ったほど...😱 また、アラスカの大自然を背景にした雄大な景色も、本作の魅力をさらに高めており、実際に小型機に乗り込んだような臨場感あふれる映像も見どころ。
決して大作とは言えないが、超ウルトラライト級の“コン・エアー”とも言える本作は、B級エンタメとして十分に楽しめる作品。M.ギブソン監督の実力が十分に感じられるものでハシゴ鑑賞にも最適な作品だった🎬2025/03/8 ユナイテッドシネマ中間で鑑賞