容赦ない人体破壊描写や、傷ついた剣奴を治療する医者ラヴィの存在が、見世物として消耗されるグラディエーター達の悲壮感・寂寥感を漂わせていた(前者は爽快感の方が強いけど)。
コロッセオでの戦闘シーンは迫力抜群エンタメ度100%!回数が多くて満足。一撃一撃が重く痛々しい。今作も動物が動員。模擬海戦実在したんだ…。映画の観客も古代ローマ市民と化し、殺戮ショーに熱狂する事間違いなし。
いつまでも見ていたいな古代ローマの世界。
徐々に背景が明かされ、戦闘で勝利を重ね、仲間からも信頼を得ていき、主人公としての魅力を充分帯びたルシアス(ポール・メスカル)。その裏で暗躍するマクリヌス(デンゼル・ワシントン)、というか殆どがコイツの手のひらの上…。そしてその他の登場人物も個性豊かで、展開に推進力があったおかげで、物語に入り込めた。前作から続投のグラックス議員の扱いは雑!
世界史勉強中の受験生の頃に1作目を観て、勉強が功を奏して志望校に入学して2年生となった今2作目を観るのは感慨深いな。知識で補完できる箇所もあって、改めて世界史選択して良かったなと。
エイリアンを引っ張り出してきてやらかした(人によって意見は分かれる)リドスコが今度はグラディエーターを引っ張り出すという事で不安だったが、弟トニスコが監督を務めた前作を引っ張り出して大成功した「トップガン マーヴェリック」同様、製作されて良かった続編だったと思う。前作の終わり方が一番綺麗だったけどね。