きりん

グラディエーターII 英雄を呼ぶ声のきりんのレビュー・感想・評価

4.0
ローマを支配する暴君の圧政によって自由を奪われたルシアス(ポール・メスカル)がグラディエーターとなりコロッセオでの戦いに身を投じローマ帝国への復讐を果たす話。
前作『グラディエーター』から16年後を描く。


まさか前作から24年もの時を経て続編が制作されるだなんて思ってもなかったわ✨監督はもちろんリドリー・スコット。

本作の主人公ルシアスはルッシラ(コニー・ニールセン)の息子で、前作でコモドゥス皇帝が倒れた後権力闘争に巻き込まれないため亡命していたが、ローマ軍アカシウス将軍(ペドロ・パスカル)の侵攻によって奴隷の身となる。その姿はマキシマス将軍(ラッセル・クロウ)と重なる部分があって感慨深い✨砂を握る姿はちょっと泣けてくるよ。

奴隷となりグラディエーターとして復讐という流れは前作と全く同じ運命で、些か新鮮味は欠けるものの、妻を失った姿とストーリーだけじゃない諸々の繋がりは胸熱だった!前作で核心には触れられなかった秘密がここで明らかなるなんてまるで続編を見据えてたかのようで凄いわ。

その憎きローマ帝国を支配するはゲタ&カラカラ帝。前作の野心的なコモドゥス皇帝と比べると知性乏しく欲望のままの子供じみた姿は魅力半減だったもののイライラさせるのには十分だった。名前からしてふざけてるしな笑

本作で重要な役どころとなる謎の男マクリヌス(デンゼル・ワシントン)の存在感たるや素晴らしかった。その正体や目論見も切れ者と言った感じで主人公以上に魅力あるキャラ。容赦ない暗躍に強者生存が沁みるぜよ。

アクションシーンも凄まじくて、コロッセオって水貯めることが出来ることに驚き🤣どこからサメ連れて来たんだよ🦈ww 統制の取れた動きは前作同様に見応えあって瞬きする間がないほどだわ。

マキシマス将軍の偉大さ。そしてそれを受継ぐ者の様々な想いがグッとくる良作だった✨✨

前作を振り返るオープニングのアニメーションも何気に好き。
きりん

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