このレビューはネタバレを含みます
グラディエーターの続編、ということで久々に映画館に行きました。
監督も引き続きリドリー・スコットで、あの名作の正統続編の大作でした。
冒頭のローマとヌミディアの戦争から始まる大人数での戦闘シーンは本当に迫力がある。
もはやB.O.Wと化している猿は怖すぎたけど、サイ、サメと人間以外とのバラエティに富んだ戦いも、当時の娯楽感満載で面白かった。
ローマ市内も外も病と貧困で溢れているから、あんな戦いを目の前で見せられたら熱狂する気持ちもわかる気がする。
マクリヌスの暗躍っぷりとローマ兵のエイム力に目を瞠る。
マクリヌスはルッシラを殺したし、アカシウスも殺したようなものだからルシアスとは決して相容れないだろうけど、奴隷であったハンノを見出したのも彼なので、あそこで死ぬには惜しい人だと思ってしまいました。歴史上は一年ほど皇帝の座についていたみたいですね。
16年という長い年月が経ちながらも彼を知る人々から畏敬の念を抱かれ続けるマキシマス。彼の存在のお陰でルシアスは祖父アウレリアス帝の理想を現実にしていくのだろう、と思わせてくれるラスト。
最後の麦畑のシーンには思わず心の中でああ、という感嘆がこぼれました。
前作の、そしてマキシマスの偉大さを存分に感じられる続編でした。