もう間に合わないかなと思ってたけどキノシネマで見れました。
ロイ・コーンがすごいって聞いてたけど、
あの目がずっと座ってるのたしかに怖かった。
真顔でジョークを言い続けたり、恐喝したり、その上で自分の愛国心と正当性を疑わない感じ、本当に恐ろしい。
そのロイ・コーンに気に入られたトランプが、
はじめこそどんくさい感じで困ってたのに、
みるみる自分に自信をつけていった結果、
完全にロイと立場が逆転するのがすごい。
トイレにまで懇願しにいった相手に対して、
最後は電話にすら出ようとしない。
お金はいらない、と言ったロイに対して、
最後はホテルの宿泊費を請求する。
ロイは結局、トランプにひどい扱いをされ、
星条旗を模したバースデーケーキを見て涙する。
一方のトランプは人間性を見せそうな最大のタイミングで、
ぐっとその涙をこらえる。
3つのルールであれだけ力づくで生き抜いてきたロイの最後に、
トランプは自分の生き方の惨めさを読み取ったりはしないし、
腹の贅肉を吸引し、禿げた頭皮を除去する。
そんな人を、こんな映画が公開されてからも大統領に選んだ国アメリカ。
そしてそのアメリカが牛耳る世界。
嗚呼
