このレビューはネタバレを含みます
今ちょうど、再放送でエルピスをやっている。朝、袴田さんをTVのニュースでみた。袴田さんの人生って何だったんだろうと思ったが、私の薄っぺらい考えでわかる訳がない。
映画正体、公開前から公開してからも、ネタバレを踏みたくなくて、ライターさんの記事も特番も見ず、見た方の反応や感想はどうしても気になるから薄目で…これでやっと心置きなく見られる☺️
映画を見ながら頭に邪念がよぎるのは、私の個人的な感情からだから仕方ない。
たしかに流星くんが言っていた、サスペンスエンタメヒューマンドラマだった。どれも中途半端でなくて、上手くまとまっていて、すごい。
見終わるとヒューマン要素が強く感じるのも良かった。
強いて言うならば、見終わってモヤモヤさせて欲しかったぐらいだ。
とてもわかりやすい映画だと思った。
今年一番心に残った映画『正義の行方』。それと正体を見る前に見ようと思って鑑賞した『黒い司法』を思いだす。テーマは冤罪。
鏑木が逃げた理由は。
正義とか正しさとか、生きることとか、答えが出ない曖昧なものでしかないけれど、それを信じる、信じたいという強い意志。それが全ての希望を生みだしているんだと思う。生きることへの希望。鏑木を助けてくれた人たちも、鏑木に救われていた。そう描いてくれていた映画なのがよかった。きっと実際そんなに上手くいかない、だから希望であり願い。
又貫の葛藤や、宇野さん演じる記者さんの以前調べていたようなところを、もっと見てみたい。原作を読めばわかるのだろうか。其々の視点で、いくらでも見ることができるお話だと思う。
鏑木と出会う俳優さんたちがとてもよくて、面会するところは涙でる。
他、藤井組オールキャスト?なぐらい豪華。藤井監督の今までの作品の集大成みたいな要素がたくさん詰まっていた。
次は太郎さんと田島さんのかっこいい役も見たいな。