このレビューはネタバレを含みます
構造がきれい。
これは原作読もう。
鏑木の冤罪(殺人)と沙耶香の父(痴漢)の冤罪という程度の差が異なる冤罪が二項対立的にありながら、殺人の冤罪をひっくり返すことがいかに難しいかがよりくっきりと際立つ。
山田杏奈演じる酒井舞の人物像も原作には詳細に書いてありそうですね。
言わされてる感0の山田孝之も素晴らしい。薄々冤罪なのではと気づき始めながら、警察としての信念と自分の中の信念を表情ひとつで魅せられるのは見事です。
こういう冤罪ものを見るたびに、「桶川ストーカー殺人事件」と「殺人犯はそこにいる」を読んだ直後の感情が蘇る。