一家惨殺事件の犯人として
死刑囚の判決を受けた青年が逃亡。
経歴を偽り
風貌と職を転々と変えて生きることで
青年が社会で見つけるものとは。
終わり方が秀逸。
この丁寧な畳みかた
まさにあたしが邦画に期待にするものです。
各逃亡先で出会う人々との
さまざまな”一期一会”がいいんですよ。
逃亡犯なので
通報されたり
いろんな噂をされたり。
でもその中で
勘付くけれど
”自分の目”で青年を知ろうとする人。
焦点は
なぜ青年が逃げ続けているのか。
1つ目は
視聴者のほとんどが
途中で気づくと思うんですが
2つ目の見せ方がよかったなあ。
それまであんまり目立たない山田孝之が
きっちり締めてくれます。
明るい映画ではないです。
凄惨な場面もちょろっと。
でも
良い映画を観たなと思わせてくれる
本当に丁寧なラストでした。