このレビューはネタバレを含みます
若干の期待外れ感はあった。が、自分なりに紐解いていこうと思う。
まず原作と比較すると、全く焦点が異なる。
原作では多聞の動きとそれに振り回される人々と副次的に生まれる幸せを描いているようであった。
しかし映画では2人の主人公に焦点が当たっていた。どちらかと言うと多聞は助演のように見えた。
また「少年と犬」というタイトルの「少年」も全く異なる解釈になるだろう。
映画では私たちに何を伝えようとしていたのか。
人と犬による奇跡なのか、人生をやり直す大切さなのか、死への感性なのか。
この映画を多聞の人生を描いた作品である、そして登場人物と多聞の人生を比較して捉えて見ると、面白く見れるかもしれないとは思った。
映画というメディアにおける最大限の伝え方を模索したのだろうが、無理やり感動物語を作り上げた感が否めないというのが正直な感想、、
