白いかざぐるま

CURE キュアの白いかざぐるまのレビュー・感想・評価

CURE キュア(1997年製作の映画)
3.0
萩原聖人の怪演。役所広司は20年前からすでに役所広司だった。

黒沢清監督とはどうやら相性が悪いらしい。クリーピーも観たが、その時と同じで余計なところにばかり気を取られて楽しめなかった。

ホラーとしての不穏な空気や不気味な雰囲気、萩原聖人演じる間宮の得体の知れなさはとても良い。
けど、催眠術で殺人までするかな?小学校教師の奥さん、後輩警官、そんなに殺したいほど憎んでた?役所広司も奥さんのこと殺したい程邪魔だと思ってた?などなど
基本的な設定が引っかかりすぎて、入り込めなかった。

役所広司がでんでんへの取り調べで「拳銃で頭を撃った。それだけでいいじゃないですか」と聞くシーンなんかは、警官が警官を射殺していて、いいじゃないですかはないだろ〜、とかツッコミが止まらない。

ということで、残念ながら私には黒沢清監督の映画を楽しむのは難しいらしい…