昨年観た『唐傘』(2024.8.26レビュー)に比べると、分かりやすい「巨悪」が設定されているせいで、ストーリーラインも分かりやすく、いま何が起こっているかについて迷子になるようなことはない。
‥‥ただ、そのせいで「普通のドラマ」に近くなってしまって、前作で圧倒されたような「訳の分からなさ」に起因する驚きは、かなり減殺されてしまったように思う。
相変わらず、美術も、音楽も凝りに凝っていることは同じで、そこは評価するしかないのだが‥‥
これだけ分かりやすくなると「天子様」の君主としての正当性の問題やら、大奥的な女人の世界をも実は支配する男どもの「政治」のあり方やらが気になって、そこの描き方がまるで足りないのが大いに気になってしまった。
まぁ次回作に期待しようか。