映画『ザ・ルーム・ネクスト・ドア』
@東京国際映画祭
スペイン
ペドロ・アルモドバル、監督・脚本の新作。ペドロの新作を毎年映画祭で観ている気がする。ありがたい。
若い頃、同じ雑誌社で働いていた親友どうしの2人。小説家のイングリッドと戦場ジャーナリストのマーサ。久しぶりに再会した2人。マーサは病で苦しんでいて、安楽死を望んでいた。
現在75歳のアルモドバル監督が「死」について描いてきた。ゴダール監督がスイスで自殺幇助による安楽死をした事が影響している作品だと思う。
描く世界はいつも通りカラフル。最後の最後にファッションもカラフルなんだけど、物語はモノクロな曇った世界。
主演は文句なしのティルダ・スウィントンとジュリアン・ムーアという名優。そこにジョン・タトゥーロが絡む。
映画祭は中途半端な作品も多いが、アルモドバル作品があると、引き締まる。
エドワード・ホッパー、アンドリュー・ワイエスの構図がわかりやすくつか使われているのが印象的。