ろくちゃん

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWNのろくちゃんのネタバレレビュー・内容・結末

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

ティモシー・シャラメがボブ・ディランを演じた作品。
何者でもない「complete unknown」のディランが、小さなライブハウスでおもむろに歌い出し、徐々に観客の心を掴む描写が異常にリアル。
キャパ50人ほどのライブハウスに通っていた時期があるが、本当にそのまま映像に落とし込んでいた。

物語は軽快にディランの曲とともにディランがスターになる数年間を描いていく。
残念なのは引きの景色があまり無いところだが、ライブの描写、その音、衣装、道路を走る車、その全てが当時をそのまま再現しており、最高だった。

ラストのライブでキーボードの音とともにlike a rolling stoneの演奏が始まった時のカタルシスや、凄まじいものがあった。

ブルータリスト推しの私もティモシーのオスカー主演男優賞を確信したが、結果は残念ながら受賞ならず。。
というか、何もとれなかったのはちょっと冷遇されすぎと思う。