Ryu

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWNのRyuのレビュー・感想・評価

名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN(2024年製作の映画)
4.5
最高だった。
おそらく100年後も語られ続けているであろう伝説のアーティスト”ボブ・ディラン“
今作はそんな彼の破天荒で掴みどころのない人間性を作品全体を通してうまく表現しているように感じた。
簡単に言えば「ボブ・ディランってこういうやつだよ」って映画。
そしてそんな彼を完璧に演じているティモシーの演技には改めて脱帽。
見た目や歌い方だけでなく喋り方なんかも本当に完璧だった。
また、今作は全体的にロック史としてではなく、フォークの文脈で描かれているので、たびたび「ロックが生まれた瞬間」として語られるニューポートでの演奏シーンは、少し複雑な気持ちになったが、またそれも当時のアメリカ国民の世代や思想ごとの感じ方が伝わってきてとてもよかった。
もう一回観たい。
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