2021年100本目
新作鑑賞の予習として三部作一気見
二作目もDVDレンタルが始まった直後くらいに見に行った記憶があるが(確か地元のレンタル屋で、サングラスかけて行くと安く借りれるキャンペーンがやっていた笑)、
一作目でもはやストーリーがわからなかった当時の自分がハマれるわけもなく、、、
ほとんど覚えていなかった
今改めて見ると、チャレンジングな世界観と映像の提唱で終わっている一作目よりも、
二作目の方がストーリーとしても映像的にもはるかに面白かった
一作目では技術が先行してぎこちなかった表現が、
二作目では消化していた
特に高速道路のシーンは最高だった
完璧に設計されたシステムは人間には馴染めない
あえて預言者や救世主を作り出すことで人間の不確実性をシステムに取り込み
永続的に機能するシステムを作り出そうとする
今で言う「反脆弱性」
2017年に大ヒットした書籍だが
まさにこの世界観を壮大なスケールで表している
このあたりの設計者や預言者との会話が最高に面白い
進化とか揺らぎである
揺らぎを内包しないと進化しないし
結果的に脆弱になる
そして人間社会に揺らぎを作り出すソースは愛という得体の知れない感情
映画の中でも愛がキーワードとして物語の方向が動くシーンがあったが
マクロなシステムの反脆弱性と
ミクロな人間の感情の愛を結びつけた非常に秀逸な作品である