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Poison(原題)
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『Poison(原題)』に投稿された感想・評価

Pam
4.0
欧州の長くて、骨の髄まで冷えるような冬。
一度でもあの冬を経験した人なら、この映画に流れる冷たさが、ただの演出ではなく、実際に体の芯にまで染み込む感覚として伝わってくるのではないか。そんなリアルな寒さが、画面越しにじんわりと迫ってくる。

物語はとにかく、最初からずっと暗いし痛い。
「この女性、客観的に見て共感する人いるのかな…」と、最初はちょっと引いたのも事実。見るからに痛い。でも、気づいたらすごく感情移入していた。というより、リアリティがあまりにも刺さって、もう逃げられない。というか、私もこんな反応してしまうと思うから。

きっと彼女、私と同じぐらいの年齢だろう。
もし今もどこかにいるのなら、子育てが一段落して、大学生ぐらいの息子がいてもおかしくない頃。仕事もちゃんとこなして、一人で生きていける自立した女性。そう、かっこいい。そんなはずなのに、この映画で描かれている彼女は、元旦那に対してとても辛くあたる。

その態度の中に、苛立ちだけじゃなくて、「この人なら、私のことわかってくれるんじゃないか」というほんの少しの甘えが見え隠れしていて…それがまた、痛いほどリアルだった。あれって怒りもあるけど甘えもあるんです。誰もわかってくれない。でも、時間をあれだけ一緒に過ごしたあなたならわかるでしょ?たとえいまはあなたは再婚してても。。みたいな。目。

大きな事件も派手な演出もない、地味な映画。
だけど、この重さ、この静かな温度感は、カンヌで賞を取ってもおかしくないと、本気で思ったんだけどな。。。。ルクセンブルグの人と人との距離感が冷たい・・・
Kiki
4.2
ティム・ロス&とリーネ・ディルドホルムの演技が圧巻。こんな映画があるなんて。
派手な演出や展開がない、ずっと2人で喋っているだけの舞台を見ているよう。一見退屈だと思われがちだけど
それが演技を際立ててる。この作品もうティムロスの極上体験。

ティム・ロスが実生活で息子を失った直後に行われたものだからか、その事実を知って見ると
彼の演技に言葉にできないような底なしの喪失感と、なくならない後悔がそのまま心臓から発せられてるように感じる。全く劇的な場面でもないのに耐えきれず泣いてしまった。
泣き叫ぶ演技じゃなくて、言葉のトーン、沈黙、視線、ふとした仕草で現在の生活の背景まで表現してくるティム・ロスの真骨頂。静かなのに凄まじい。

移り変わる天気も心情に寄り添うかのようで、ティムロスが歩くたび風の冷たさまでも伝わってくる。
元妻きっついなと思ってたけど、それって性格がキツいとかヒステリックというより深い傷と喪失感の防衛反応なんだって分かってくる。
もうその瞬間彼女の言葉も沈黙も傷だらけの叫びに聞こえてしまってこちらも胸が抉られる。

きつい映画だけどきついだけじゃない。
ちゃんと救いがあって、観終わったあと深呼吸したくなるような余白を残してくれる。