家族にも先生にも親しい友人にも言えなかった一言。
その一言が言い出せずに、一人で抱え込んで苦しんでいる、強迫症の女の子と、そんな彼女を遠目で見つめる主人公の物語。
ずっと言えなかった一言が、なぜ彼女には言えたのか。
多分それは、お互いに似たような何かを持っているのを感じていたからなのかなと。
人に頼るってことがなかなかできないのは、自分もわりとそうだから気持ちがわかったし、言い出せて楽になったのを観て同じように安心してる自分がいた。
強迫症というものは初めて知ったけど、劇中で手を洗い続ける女の子のように、拭えない不安がいつも心の何処かにずっとある感覚、自分にも経験があることに気づいた。