このレビューはネタバレを含みます
雰囲気恋愛映画。ここ最近のワースト…完全にストーリーがノットフォーミーだしその他いろいろ思うところもある…
試写で鑑賞したくらいには楽しみにしていた作品なだけに落胆がすごい。怪物は大好きな映画だったので…
脚本の”言葉選び”は含蓄あって、監督や撮影、照明、美術…などは高クオリティなので”良い映画感”が出てる。恋愛、死、離婚、タイムリープって要素だけで感動にもってきやすいし。それも嫌だった。
離婚まで行ったのに突然愛に生き始めて違和感。展開がくどい。出演者豪華だな~と思ってたらほとんどちょい役だし、深堀もないので人間味が感じられなくて魅力が薄い。メインふたりもだけど。
何より脚本の荒さ?矛盾とまでは行かないけど納得できないことが多い。
まず主人公のカンナの感情と言動が理解できない。
15年前は大好きだったんだろうけど冷め切って離婚するくらいの関係性の夫を助けようとしてるのがまず謎。好きだったころの気持ちがあるから?自分を残して他人を救って死んだから?離婚するまでいってるのに、動機として弱いと思う。
あと3年待った餃子を焦がすとこもしょっぱなあり得ないし、タイムリープを無駄打ちするのも意味わかんない。回数に限りがあるって自分で気づいてたのに?本当に夫を助けたいのかわからない。コミカルなシーンも多かったけど、不審者、変な人にしか見えず、性格的にも人間みがあるようで無いし私は魅力を感じられなかった。
15年後のカンナに15年前カケルが恋をするのも違和感が残る。ミルフィーユ的な世界だし、運命と言われたらおしまいだけど、でもそういう部分に説得力が必要で、納得ができる作品が良い作品だと思う。
あと個人的に、役者には演技をしてほしいのでほぼ松村北斗さんと松たか子さんになってるタイムリープ暴露中のシーンがつまらなかった~~~
逆に15年前ラブラブカップルシーンはまごうことなき演技でよかった。松村さんお風呂入れる人~?はドめろい。