久しぶりのタイムトラベルものかな。倦怠期を迎えた夫婦が主人公。当たり前やけど、最初から倦怠期の夫婦なんていなくて、キラキラ、ラブラブだった頃もあるわけで。みんなそうだよな、あ俺もか、みたいな感覚を覚える。幸せや愛を当たり前のように感じて、メンテナンスを怠ると、少しずつサビが回り、気づけばメンテナンス不可能な状態になる。失ってから懸命に取り戻そうとする姿を観ながら、その懸命さを生きてるうちにやっておけよ、と突っ込む自分のその言葉が、自分への言葉になっていると気づくと、なんとも言えない気持ちになる。涙が止まらないくらい切ないストーリーが、その気持ちを増幅させる。感涙できたし、考えさせられたし、言うことない。主役二人の演技も素晴らしい。時間が合えば、是非。