まささんの映画レビュー・感想・評価

まさ

まさ

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(2025年製作の映画)

3.8

気になっていたが見逃していたが、ちょうど時間が合って観ることができた。この作品は様々な観点で味わえるように感じた。老いと脳内世界という観点でも観れるし、男の内面にあるエロという観点でも観れる。おじさん>>続きを読む

恋脳Experiment(2023年製作の映画)

3.9

監督と主演の祷キララ両氏の舞台挨拶会を鑑賞。恋愛や結婚にまつわる「呪い」、固定観念とそこからの解放をコミカルに描く。そういうこと言うヤツいるよなと関心したり、あまりなクズ男っぷりに笑えたりとなかなか楽>>続きを読む

ファーストキス 1ST KISS(2025年製作の映画)

4.0

久しぶりのタイムトラベルものかな。倦怠期を迎えた夫婦が主人公。当たり前やけど、最初から倦怠期の夫婦なんていなくて、キラキラ、ラブラブだった頃もあるわけで。みんなそうだよな、あ俺もか、みたいな感覚を覚え>>続きを読む

誰よりもつよく抱きしめて(2025年製作の映画)

3.5

強迫性障害による潔癖症を抱える彼とその彼女の恋愛模様を描いた作品。障害を抱えた本人だけでなく、その周囲も辛さがあることが描かれる。ストーリーとしては理解できたが、彼がなぜそのような障害を持つに至ったか>>続きを読む

大きな玉ねぎの下で(2025年製作の映画)

3.9

爆風スランプは自分の中学か高校時代で、ヘタレ満開の頃やったなぁ。文通って確かにやってた人もいたし、やってみようかなとあ思った時もあったけど、結局踏み出せなかったんじゃなかったかな。メールですぐにつなが>>続きを読む

小学校~それは小さな社会~(2023年製作の映画)

3.8

東京にある小学校の1年間に密着したドキュメンタリー作品。学校や教室の営み、様々な先生の指導場面やその裏側や横顔、児童の反応や表情を丁寧に拾い上げている印象。学習だけでなく、日常の生活場面での指導をとお>>続きを読む

リアル・ペイン〜心の旅〜(2024年製作の映画)

3.6

特に説明がないままに始まっていくが、二人のやりとりで、彼らの置かれた状況や関係性、それぞれのパーソナリティが伝わってくる。演出、そしてそれぞれの人物造形に味わいがある。鑑賞後にくるじんわりくる感じがい>>続きを読む

君の忘れ方(2024年製作の映画)

3.7

身近な人の死に向き合うことを真正面から取り上げた作品。難しいテーマをグリーフケアやそこに集う人たち、時間をかけて回り道をしながら一人向き合う人。様々な人たちがいて、それぞれの向き合い方があることを丁寧>>続きを読む

港に灯がともる(2024年製作の映画)

3.9

阪神大震災を経験した身として、そしてあの大震災から30年の節目を迎える今、これを見ねばと思い鑑賞。震災がもたらした人や街、コミュニティーにもたらした傷跡、そして民族の問題をも描きながら、心の傷や痛み、>>続きを読む

366日(2025年製作の映画)

3.9

「366日」を始めHYの曲の世界観とともに描かれるミュージック・ムービー。王道的なストーリーで、展開も意外性はあまりなく、ベタではあるものの、しっかりと切ない世界観に没入でき、涙が止まらなくなった。ス>>続きを読む

大きな家(2024年製作の映画)

3.7

児童養護施設で生活する子どもたち、若者たちの日常を収めたドキュメンタリー作品。普段はあまりドキュメンタリー作品は観ないのだが、以前観てよかった、中学2年生のクラスを追い掛けたドキュメンタリー作品「14>>続きを読む

I Like Movies アイ・ライク・ムービーズ(2022年製作の映画)

3.2

レビュー評価が高く、青春映画的なジャンルだと感じてチョイス。結論から言えば、自分には心動かされるところが少なく、刺さらない作品だった。作品の内容は、ナルシストというか自己中心的で映画好きな青年のほろ苦>>続きを読む

グランメゾン・パリ(2024年製作の映画)

3.8

直前のドラマスベシャルは見ないまま、家族の観たいという声にこたえて鑑賞。自分だけならチョイスしなかったかも。ドラマスベシャルは見ずとも、そしてテレビドラマはなんとなく程度しか見てなかったけど、ストーリ>>続きを読む

お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

3.9

夏の庭を別日に鑑賞し、同じタイミングで上映されていた本作も鑑賞。両親が別居することになった年頃女子の揺れる心を描く。子供たちの微笑ましさと裏腹に、彼女たちが放つ言葉や視線が辛辣で残酷なのが印象的だが、>>続きを読む

夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

3.9

以前、レストア版の台風クラブを観て、監督のただならぬパッションを感じたことから、未見の本作を鑑賞。子供たちのひと夏の思い出。落ちるんじゃないかというハラハラさせる冒頭シーンから、観てる我々をひき込み、>>続きを読む

ありきたりな言葉じゃなくて(2024年製作の映画)

4.0

雰囲気からなんとなく観ようとチョイスした作品。新人脚本家の失敗譚。キャバクラで出会った女性と酔っ払って記憶を失った挙げ句の不始末。メインのストーリーを基点に、もの書きという生業の切なさ、酒の怖さ、家族>>続きを読む

型破りな教室(2023年製作の映画)

4.0

メキシコの実話ベースの作品。2011年の話というから、そんな昔の話ではない。メキシコの底辺校とされる小学校が舞台。規律のなさや学力の低さを理由になされる管理教育のアンチテーゼを描く。教育はなんのために>>続きを読む

聖☆おにいさん THE MOVIE~ホーリーメンVS悪魔軍団~(2024年製作の映画)

3.3

本シリーズ初鑑賞。出演陣のラインナップを見て、これは一度見ておかねばとチョイス。見る前から、福田監督作品やし、中身はなく(笑)、ただ笑うだけになる作品と思って臨む。その予想はほぼ当たり(爆) この空虚>>続きを読む

アングリースクワッド 公務員と7人の詐欺師(2024年製作の映画)

3.9

なんとなく面白そうな作品と思いチョイス。見始めてから、原作の韓国作品があると知る。これは面白い。ハラハラさせつつ、笑わせ、意外な展開も盛り込まれ、しんみりさせるところもしっかりある、あっという間の2時>>続きを読む

正体(2024年製作の映画)

4.3

原作未読、レビューのポイントが高めなことを頼りにチョイス。いや、これは大正解。サスペンス色満載でハラハラして、真犯人は誰だ?、みたいなとこがあるかと思えば、登場人物それぞれが抱える生きづらさに感情移入>>続きを読む

アイミタガイ(2024年製作の映画)

4.0

なんとなくの雰囲気で観ようかと思い、レビューの評価を見ると高めなので鑑賞。このチョイスは正解だった。生きているなかで繋がっている様々な縁を描く。下手すると出来すぎ感が満載でシラケてしまう題材なのだが、>>続きを読む

室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)

3.7

この後編を観るために、前編を観たと言ってもいい。というか、前編を観てないと、後編は厳しいパターンです、この作品は。そこだけ注意です、皆さん。
そして、前後編を通じて、室井慎次という信念を貫こうとした男
>>続きを読む

アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.1

予告編で見て気になっていて、鑑賞。でも、オムニバスやからな…と半信半疑で臨む。いやいや、これは秀逸な会話劇やないの。脚本はもちろんやけど、それを支える役者の演技も素晴らしい。客席から笑い声が聞こえるほ>>続きを読む

ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

3.3

日向坂が好きでも、この類のアイドルが好きでもないおじさんが、青春ものが好きという動機で、正直一抹の不安を感じつつもチョイス。うーん、悪くはない。楽しめるシーンや展開もあった。でも、青春もの好きのマイン>>続きを読む

国境ナイトクルージング(2023年製作の映画)

3.8

それぞれに寂しさを抱え、偶然に出会う若い男女3人が過ごすつかの間の時間を描きながら、それぞれの過去と、出会いと旅による化学変化を映し出す。ドラマチックな展開はないので、好みは分かれるところかと思うが、>>続きを読む

リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.1

素晴らしい作品とのコメントに接し、本サイトでのアベレージスコアも高いことから、上映期間中に観ようとチョイス。母を亡くした少年ビリーが、様々な環境や壁を乗り越えてダンサーになるストーリー。20年以上前の>>続きを読む

室井慎次 敗れざる者(2024年製作の映画)

3.7

かつての踊るシリーズのファンだったおじさんとしては、やはり見に行ってしまう。前編である本作は、話の種まきとともに、回想シーンもたっぷりとあり、懐かしさを掻き立てられる。前後半に分けることってどうなのと>>続きを読む

ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

4.1

なんとなく雰囲気でチョイスした作品ではあるが、これは観てよかった。心が大きく動かされる作品だった。耳の不自由な両親、そしてそんな両親のもとで育ち、多感な時期を迎えるにつれて自分の置かれた環境を受け入れ>>続きを読む

HAPPYEND(2024年製作の映画)

4.0

近い未来の高校が舞台。ある事件をきっかけに校内のあちこちに設置された監視カメラで、生徒の行動を監視する学校。管理を気に入らないと思うものの、その声を圧し殺して飲み込んで、何もないかのように普段の生活を>>続きを読む

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

4.0

予告編を見てマークしていた作品。上映前の舞台挨拶に臨席することかできた。舞台挨拶では、本作は主演の男性2人が、自分たちの作品を作ってほしいと監督に連絡したところから始まった作品であると聞く。そこから構>>続きを読む

ふれる(2023年製作の映画)

3.6

予告編でなんとなく気になっていて、公開後に時間がハマって鑑賞。上映後の舞台挨拶にも臨席。この作品は、主演の子役の鈴木唯のためのものと言ってもいい。監督も、オーディションサイトに応募してきたこの女児と喫>>続きを読む

本日公休(2023年製作の映画)

4.0

町の理髪店を長年にわたって営んできた女性の物語。丁寧な仕事の積み重ね、商売ではなくお客さんのことを思っての仕事ぶり、そして仕事への誇り。その姿が素敵で、カッコいい。そして優しい。作品全体のノスタルジー>>続きを読む

映画 ギヴン 海へ(2024年製作の映画)

3.6

あ、そういうことなのね。いろんな意味で、そして随所でその言葉が浮かぶ。はい、それは原作の予習なしで鑑賞してしまったから。その状態では、この作品で感涙することはもちろん、深く味わうことは難しい。でも、ス>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.2

面白い作品に出会えた。他の作品になぞらえるのは失礼かもしれないが、かのお化けヒット作「カメラを止めるな!」を彷彿とさせる。役者は無名俳優ばかりでいかにも低予算の作品ではあるが、そんなことは超越している>>続きを読む

熱烈(2023年製作の映画)

3.9

ブレイキンのプロダンスチームと一人のダンスと家族を愛する貧乏青年のストーリー。話の展開は超王道。それでも、ノリノリでカッコいいBGMとキカメラワークとでアゲアゲなダンスシーンとのメリハリが効いていて、>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.6

キテレツなのは彼女か、社会か、あるいはこの作品か。気分の浮き沈みが激しいのかな、関心があちこちに向くのかな…河合優美演じるカナをとらえようとすると、彼女が、性格という次元を超えて、人格が崩壊寸前にある>>続きを読む