まささんの映画レビュー・感想・評価

まさ

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アイミタガイ(2024年製作の映画)

4.0

なんとなくの雰囲気で観ようかと思い、レビューの評価を見ると高めなので鑑賞。このチョイスは正解だった。生きているなかで繋がっている様々な縁を描く。下手すると出来すぎ感が満載でシラケてしまう題材なのだが、>>続きを読む

室井慎次 生き続ける者(2024年製作の映画)

3.7

この後編を観るために、前編を観たと言ってもいい。というか、前編を観てないと、後編は厳しいパターンです、この作品は。そこだけ注意です、皆さん。
そして、前後編を通じて、室井慎次という信念を貫こうとした男
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アット・ザ・ベンチ(2024年製作の映画)

4.1

予告編で見て気になっていて、鑑賞。でも、オムニバスやからな…と半信半疑で臨む。いやいや、これは秀逸な会話劇やないの。脚本はもちろんやけど、それを支える役者の演技も素晴らしい。客席から笑い声が聞こえるほ>>続きを読む

ゼンブ・オブ・トーキョー(2024年製作の映画)

3.3

日向坂が好きでも、この類のアイドルが好きでもないおじさんが、青春ものが好きという動機で、正直一抹の不安を感じつつもチョイス。うーん、悪くはない。楽しめるシーンや展開もあった。でも、青春もの好きのマイン>>続きを読む

国境ナイトクルージング(2023年製作の映画)

3.8

それぞれに寂しさを抱え、偶然に出会う若い男女3人が過ごすつかの間の時間を描きながら、それぞれの過去と、出会いと旅による化学変化を映し出す。ドラマチックな展開はないので、好みは分かれるところかと思うが、>>続きを読む

リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2000年製作の映画)

4.1

素晴らしい作品とのコメントに接し、本サイトでのアベレージスコアも高いことから、上映期間中に観ようとチョイス。母を亡くした少年ビリーが、様々な環境や壁を乗り越えてダンサーになるストーリー。20年以上前の>>続きを読む

室井慎次 敗れざる者(2024年製作の映画)

3.7

かつての踊るシリーズのファンだったおじさんとしては、やはり見に行ってしまう。前編である本作は、話の種まきとともに、回想シーンもたっぷりとあり、懐かしさを掻き立てられる。前後半に分けることってどうなのと>>続きを読む

ぼくが生きてる、ふたつの世界(2024年製作の映画)

4.1

なんとなく雰囲気でチョイスした作品ではあるが、これは観てよかった。心が大きく動かされる作品だった。耳の不自由な両親、そしてそんな両親のもとで育ち、多感な時期を迎えるにつれて自分の置かれた環境を受け入れ>>続きを読む

HAPPYEND(2024年製作の映画)

4.0

近い未来の高校が舞台。ある事件をきっかけに校内のあちこちに設置された監視カメラで、生徒の行動を監視する学校。管理を気に入らないと思うものの、その声を圧し殺して飲み込んで、何もないかのように普段の生活を>>続きを読む

SUPER HAPPY FOREVER(2024年製作の映画)

4.0

予告編を見てマークしていた作品。上映前の舞台挨拶に臨席することかできた。舞台挨拶では、本作は主演の男性2人が、自分たちの作品を作ってほしいと監督に連絡したところから始まった作品であると聞く。そこから構>>続きを読む

ふれる(2023年製作の映画)

3.6

予告編でなんとなく気になっていて、公開後に時間がハマって鑑賞。上映後の舞台挨拶にも臨席。この作品は、主演の子役の鈴木唯のためのものと言ってもいい。監督も、オーディションサイトに応募してきたこの女児と喫>>続きを読む

本日公休(2023年製作の映画)

4.0

町の理髪店を長年にわたって営んできた女性の物語。丁寧な仕事の積み重ね、商売ではなくお客さんのことを思っての仕事ぶり、そして仕事への誇り。その姿が素敵で、カッコいい。そして優しい。作品全体のノスタルジー>>続きを読む

映画 ギヴン 海へ(2024年製作の映画)

3.6

あ、そういうことなのね。いろんな意味で、そして随所でその言葉が浮かぶ。はい、それは原作の予習なしで鑑賞してしまったから。その状態では、この作品で感涙することはもちろん、深く味わうことは難しい。でも、ス>>続きを読む

侍タイムスリッパー(2023年製作の映画)

4.2

面白い作品に出会えた。他の作品になぞらえるのは失礼かもしれないが、かのお化けヒット作「カメラを止めるな!」を彷彿とさせる。役者は無名俳優ばかりでいかにも低予算の作品ではあるが、そんなことは超越している>>続きを読む

熱烈(2023年製作の映画)

3.9

ブレイキンのプロダンスチームと一人のダンスと家族を愛する貧乏青年のストーリー。話の展開は超王道。それでも、ノリノリでカッコいいBGMとキカメラワークとでアゲアゲなダンスシーンとのメリハリが効いていて、>>続きを読む

ナミビアの砂漠(2024年製作の映画)

3.6

キテレツなのは彼女か、社会か、あるいはこの作品か。気分の浮き沈みが激しいのかな、関心があちこちに向くのかな…河合優美演じるカナをとらえようとすると、彼女が、性格という次元を超えて、人格が崩壊寸前にある>>続きを読む

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.0

冬は雪深い田舎町を舞台に紡がれる淡い恋物語。ほのぼのとして爽やかで、そしてせつなくほろ苦い。ヘタレなおじさんとしては、吃音を抱える内気な男の子に思いっきり感情移入してしまう。これは彼の初恋なのかな。そ>>続きを読む

数分間のエールを(2024年製作の映画)

3.8

ミュージックビデオ作成に没頭する男子高校生が主人公。もの作りやクリエイティブな作業や仕事に携わる人たちが抱える楽しさや喜び、そして苦悩や挫折がふんだんに描かれていた。クリエイティブな仕事に携わる、ある>>続きを読む

威風堂々~奨学金って言い方やめてもらっていいですか?~(2024年製作の映画)

3.0

作品全体を通して、奨学金の功罪について問い掛ける作品。奨学金という名の借金。やはりこのネーミングは、結構トラップなのかもしれないとも思う。世の中生きるために必要なものは、やっぱりカネ。でも
カネ以上に
>>続きを読む

きみの色(2024年製作の映画)

3.8

作品のテーマでもある色づかいが特徴的で、暖かみのある作品。高校生たちの青春感たっぷりのやり取りもいいが、新垣結衣が声を吹き込んでいるシスターの、彼女たちの成長を見つめる優しい眼差しが素敵。使われている>>続きを読む

ボストン1947(2023年製作の映画)

3.9

韓国人としての誇りをもって、マラソンに挑んだアスリートたちを描いた、実話に基づく作品。史実を知らずに鑑賞したが、それだけに考えさせられるものもあった。韓国という国の、日本の統治下、そして戦後も米国の駐>>続きを読む

マンガ家、堀マモル(2024年製作の映画)

3.9

思っていた以上に心を動かされ、涙までしてしまった。一つ一つのストーリーが素敵なのはもちろん、登場人物がみんな温かくて素敵。ややファンタジックな演出に奇妙さを感じて、ストーリーに入ることができなくなる危>>続きを読む

ブルーを笑えるその日まで(2022年製作の映画)

3.9

見逃していたところ、作品で描かれている夏休みの終わるこの時期に再映されていて滑り込みで鑑賞。自分の居場所を失い苦悩を抱える中学生のファンタジックな出会いを描く。ファンタジックな作品らしいキラキラ感や、>>続きを読む

タレンタイム〜優しい歌(2009年製作の映画)

4.0

どなたかのレビューを目にして、いつか観たいと思っていた作品。若者それぞれが様々な苦悩を抱えながらも、必死に前に進む姿がなんとも愛おしい。そんな青春群像を描きながら、この国の多様な民族や宗教の人たちが暮>>続きを読む

ラストマイル(2024年製作の映画)

4.0

TBS激推しの話題作を封切り初日に鑑賞。TBSの人気ドラマ2番組の世界観を発展させたサスペンスもの。ハラハラするところを随所に織り交ぜ、次々と浮かんでは消える犯人像、そして華麗なる伏線の準備と回収で、>>続きを読む

心平、(2023年製作の映画)

4.0

奥野瑛太の主演作で川瀬陽太も出てる、予告編もなんか好きな雰囲気、ってことで鑑賞。この嗅覚バッチリ当たり! 最近、嗅覚が鋭くなってる! もちろん、色んな作品を見てこその味わいなんだけど。ま、それはさてお>>続きを読む

ブルーピリオド(2024年製作の映画)

4.0

暇になったので何か映画を…これ青春映画みたいやし、しかもクーポンで1,100円で見れるってことで、そんな成り行きな感じで鑑賞。いやいや、これは思いがけず秀逸な青春映画に出会えた。ストーリー展開はもちろ>>続きを読む

劇場版 アナウンサーたちの戦争(2023年製作の映画)

3.7

NHKスペシャルで放送されたドラマの劇場版。テレビ放映時にはその存在も知らず、映画で初見。放送局に覆い被さった戦争の影、そしてその影に向き合ったアナウンサーたちの姿が描かれる。日々言葉と向き合ってきた>>続きを読む

夏の終わりに願うこと(2023年製作の映画)

3.6

病身の父を想う幼い娘と妻。そして、彼を取り巻く家族の想い。彼の誕生日を祝って開かれるパーティーの一日を描く。少し大人びた娘の独特な表情に仕草、言葉が、彼女の置かれた状況を思うと、より深い味わいを感じる>>続きを読む

新米記者トロッ子 私がやらねば誰がやる!(2024年製作の映画)

3.6

予告編から気になっていた作品。自分の好きな青春ものであり、監督は「恋の光」に「殺さない彼と死なない彼女」の、それに脚本は「辻占恋慕」に「さよならエリュマントス」のそれぞれお気に入り作品に携わった方たち>>続きを読む

台北アフタースクール/成功補習班(2023年製作の映画)

3.9

予告編を見て、なんかいい感じの青春ものな感じだったのでチョイス。このチョイスは大正解。描かれた時代が自分の浪人時代とほぼ重なって、シンクロ感がハンパない。飯島愛に、モニカって、あまりに懐かしすぎる。恋>>続きを読む

時々、私は考える(2023年製作の映画)

3.7

自分なんてつまらない人間…。この一言で、主人公フランに妙に自分を重ねてしまう。社交的な性格や生活が強いられる空気に嫌気がさし、一人でふける妄想で、現実を遠ざける。そんな日常の愛おしさをフランを通して感>>続きを読む

サマーウォーズ(2009年製作の映画)

4.1

今さらながら初鑑賞。ずっと見たかった、アマプラで見ようと思えば見れたのだろうが、見なかった。そしたら映画館でやってるとくれば、見るしかない。もう15年前の作品であることに驚く。というか、なのにリバイバ>>続きを読む

めくらやなぎと眠る女(2022年製作の映画)

3.7

村上春樹の作品に精通してるわけではないものの、予告編を見て、なんとなく観たくなりチェックしていた。吹替版の出演陣がなかなかなラインナップだったので、こちらを鑑賞。村上春樹の作品を知らないので、この作品>>続きを読む

アディクトを待ちながら(2024年製作の映画)

3.9

アディクションをテーマにした群像劇。重たくて救いがたい内容を想像しつつ、それほど期待を持たずに鑑賞。いい意味で裏切られた。アディクションを抱える人たちやその家族の抱える背景や苦しみ、今現在の向き合い方>>続きを読む

SCRAPPER/スクラッパー(2023年製作の映画)

3.7

母娘の二人での生活から一転、母を亡くし、たくましく一人で生きる娘。そして突然現れた父。彼もまた社会にうまく適応できない。喪失を抱える不器用な二人のストーリー。しんみりするような題材ながら、コミカルな演>>続きを読む