タイムリープを通して語りかける男女同士が恋をして愛するという事、さらには夫婦になる事について。
時空を超えるなんていうエンタメ然とした
ジャンルの表向きですが、
坂元裕二脚本らしい絶妙にリアルな人間関係の描写によって、案外身近な感触にして届けてくれた傑作だったと思います。
想像していたより良くて、すごい刺さったなー。
タイムリープやパラドックスについての描写は、古今東西の時間系SFから借用されているような部分があり、先読みできそうなプロットでもありつつ、過去での選択はどんな影響を与えるのかというのを、見せる所見せない所を作っていたので、起伏を生んでいてよかったです。
ちらっと映す小道具の使い方も効いてました。
そして、そのSF要素はあくまでも舞台背景の一部、一癖も二癖もある会話劇が主軸になっていたと感じられ、フォーカスしたいのは2人の関係性だったのかなと見受けられました。
それが、タイムリープという一見、荒唐無稽な設定の中で、バランスを取っていて
大人向けの恋愛ドラマとして成立させていたように思えます。
キャスト陣、
松たか子の魅力を引き出しまくる坂元裕二脚本は、流石でした。
コミカルでウィットに富んだ話しぶりは
やっぱりすごくフィットしてると感じます。
あと、松たか子は知的な文化系男性の相手役として、立ち並ぶ姿、雰囲気が似合うなあというイメージも強まりました。眼鏡姿好きです。
そして、最旬の俳優・松村北斗の才能がハンパないです。表情、視線、声色の変化の付け方がとても良かったです。
夜明けのすべてで出演してた時も
素晴らしかったのでこれからも気になる役者さんです。
女性はもちろんですが、
既婚のアラサー以上の
男性にもグッとくる作品かと思ったので、おすすめしたいかも。
あと、ギョーザ食べたくなるから買って帰ろうかな🥟
2025年 37本目
