愛で焼けた食パンを一口
人の感情を一言に言いまとめてしまうのは勿体ない。
淋しさを形成する感情は淋しさだけじゃなく、きっと初めに好きって気持ちが生まれてそこに喪失感が自分を襲って…。そんな色々な感情が積み重なって初めて生まれる感情のひとつなのだ。
これを言葉にして映像で表せる監督と脚本家に感動した。
松たか子と松村北斗に坂元裕二の脚本で贅沢な作品だった…。
日常の解像度を上げ、理不尽を鋭く突いて行くストーリー展開は無駄がなくて良かった。
『結婚は嫌なところが4Kに』『行列に並ぶやつは馬鹿、その後ろはもっと馬鹿』、人間の哀れで愛おしいところなのよ。
