このレビューはネタバレを含みます
これは映画ではない。
MVにすらなってない。
起承転結がない。
あいつはダメ、こいつもダメ、お前はマジクズ。
あそこで終わったら絶対ダメでしょ。ちゃんと話し合いしなさいよ。相手のことをを想って話さないとかダメでしょ。ただのナルシズムです。相手のことをちゃんと考えてあげるなら本音で事実をちゃんと伝えないと。
ダメなとこあげだしたらキリないけど、とにかくあざとい。脚本も演出も台詞回しもカメラワークも全部あざとい。30分+15分ぐらいの何かなら怒りも湧かないけど長すぎるし、全部が一方向の感情に持っていこうとしているのが見え見えで泣けない。
他の作品を言いたかないけど【数分間のエールを】観てください。
製作陣は生死をしっかり意識したとかパンフレットに書いてありましたが、どこが?って感じです。その補助線いらない。カメラワークと同じでピントがボケボケです。この製作陣はやたら人にピントを合わせて背景をぼかしたがるんですが、もっと俳優陣を信じてあげて欲しいです。フラットでも十分輝く演技みんな出来てます。
齋藤潤さんの無駄遣いもいいとこ。
まさかとは思うけど、最後にMDから流れてた曲が【恋をして】ってこと?違うよね?じゃないと歌詞とかと整合性取れないんですけど。
曲は良い。メチャクチャ良い。演技も素晴らしい!でもその雰囲気に騙されてはダメ。ダメなものはダメ。【366日】という曲は自身の実体験から制作された曲であり、実体験と真摯に向き合って作った結果、多くの方に支持される曲になったのだと思います。が、この映画は誰も実体験してないのでみんなよくわかってないまま製作されたように思えます。なので背景ボカしたがるんだと思います。【数分間のエールを】では主人公が好きな曲にMVを作りたいと制作者に頼みます。MVを実際に制作し当人に見てもらった結果は、良いとか悪いとかじゃなくてこの曲にMVをつけるのはまだ早い的な事を言われます。その事がこの映画にも通じると思います。
ファーストルックから合わないなと思う映画ありますがこれはそれの典型です。ファーストルックから苦手意識ある映画でも終われば号泣してる作品もあるので頑張って観たのですが。
あと思い出したのは2003年代にカナル型イヤホン使ってる人あんま見たことない。多分変態だ。