このレビューはネタバレを含みます
145分。
トコトコ(オブラート)し始めたエレンを止めるために、エルディアもマーレも関係なく一同で心臓を捧げる話。
アニメの完結編っていつ観たっけな?と思って調べてみたら去年の11月で震えた。その間にいろんな作品通ってきたからなんとなくしかストーリー覚えてなくて、こんなシーンもあったな〜って思いながらわりと新鮮な気持ちで楽しむことができました。
来場者特典でランダムフィルム風カード?が貰えるんですけど、ウッキウキで開封したら例の新規カットの3人組で早々にネタバレを食らったので開封は上映後がいいかもです(血涙)
くわしい本編の話は各アニメで述べているのでそちらを参照いただくとして、改めて思うところがあったのでミカサの話。
ミカサって、アルミンがオカピの巨人(オカピの巨人)に連れ去られて死にかけようとも、エルディア人の仲間が次々と無垢の巨人になろうとも、リヴァイにどれだけ叱咤されようとも、エレンを殺すことは最後の最後まで躊躇してたじゃないですか。
ずっと「最終的になにがきっかけで殺す決心がついたんだろうな〜」と思ってたんですが、今日やっと得心しました。エレンを生かした世界で“自分”が幸せになれないと理解したからなんですね。
ミカサがあの中で幻視した“夢”は、"道"の枝分かれした部分……いわゆるパラレルワールドだと思うんですけども、2人が駆け落ち的に逃げた先では、エレンがミカサに対して
「オレが死んだらマフラーを捨ててくれ」
「オレのことは忘れてくれ」
「自由になってくれ」
って言うんですよね。
ほんっっっとに女心(というかミカサ心)を分かってない!!
ミカサはマフラーを捨てたくないし、エレンのことも忘れたくないし、自由なんていらないから一生縛られていたいんですよ。
エレンがアルミンと会話してたとき「ミカサに幸せになってほしいんだよ」って号泣してたけど、アルミンもアルミンで「幸せになってほしいならいろいろ悪手じゃない?」って言ってあげなよ!!って思った。
あっアルミンも女心(というかアニ心)ビギナーだから無理か(失礼)
ミカサはみずから進んで愛の奴隷になりたがる子なので、エレンに懇願されたら従うしかない。そんなのは彼女が望んだ幸せな世界ではない。
それがあの瞬間にはっきりと理解できたからこそ、エレンの生を諦められたんだろうなと思いました。
ところで、《運命-Μοῖρα-》の赤い糸って東アジアの文化らしいんですが、アズマビトにルーツのあるミカサの急所に赤いマフラーが巻いてあるの不穏オブ不穏で大変ニッコリします。
死に魅入られた彼を血の匂いから遠ざけようとする女だしさぁ……何がとは言いませんが捗りますね!
映画館のバカデカ音響で聴くLinked Horizonもたまらなかったですね。
ミカサの愛咎ムーブしかり光と闇の童話(※生命の目的→《生キル事》→《増エル事》)しかり、諫山先生がとてもRevoちゃんに寄り添ってくれてて大変好(ハオ)。
Revoちゃんはまた進撃のイメソンアルバム出してくださいね。二万年後もずっと待ってます。