このレビューはネタバレを含みます
1/19山形フォーラムで「満ち足りた家族」を観てきました。
なんとも後味の悪い映画でした。この映画に出てくる殺人を犯した犯人たちがそのことで一切良心の呵責に苛まれることもなく普通に生活していることの恐ろしさに寒気がします。この家族が子供たちの犯罪を知った後の心の動きが理解できません。最初弟の方が自主させようとしていたのに、子供の反省していた仕草が嘘だと知っても兄を殺してでも自首させまいとする気持ちが理解できず、また本当の母親より義母の方が子供たちの本当のためになることを考えている様はなんとも言えず苦しいものでした。兄の方も裁判を勝つためにはなんの反省もしていない加害者を助けるのに、どこで子供たちを自首させるのがいいことだと思ったのでしょうか。この後この家族はどんな未来が待っているのかと思うと恐ろしい気持ちになりました。
