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ペントハウスのrage30のネタバレレビュー・内容・結末

ペントハウス(2011年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

横領された年金を取り返す為に、ペントハウスへ泥棒しにいく話。

ベン・スティラー主演作という事で、高級マンションを舞台にしたドタバタコメディーになるのかと思いきや、意外にも途中からケイパームービーになっていきました。

ただ、ケイパームービーといっても、本作で集められる犯行グループは素人集団で、かなりコメディー色の強いものとなっています。
その辺はオーシャンシリーズとの差別化が図られており、プロの華麗な犯行を見るというよりは、素人のハチャメチャな犯行を見るのが楽しい作品でしたね。

個人的にはラストに登場する女性弁護士にグッと来ました。
序盤で主人公が彼女に親切にするシーンがありますが、主人公の思いやりの気持ちが回り回って彼を助けるのも良いし、逆に人を思いやれない大富豪との対比にもなっていて良かったなと。

一方で不満点としては、主人公達が万引きをするシーンは、主人公達への共感を損なわせていて不要な気がしました。
せめて、罪悪感で盗めないor盗んだものを返す…というオチがあれば、良かったんですけどね。
あと、いくらコメディーとはいえ、各キャラが個性を発揮して活躍するシーンは欲しいところ。
チームワークを感じる描写も少ないし、ケイパームービーならではの高揚感を感じられないのは物足りない部分でした。

ケイパームービーとして見ると、かなり微妙な作品ではありますが、その分「ペントハウスから車を盗む」というブッ飛んだシチュエーションが面白いのも事実。
エディ・マーフィやケイシー・アフレックなど、キャストも豪華なので、気軽に見る分には楽しい作品でしょう。
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