三樹夫

クレヨンしんちゃん アクション仮面VSハイグレ魔王の三樹夫のレビュー・感想・評価

3.0
クレしん映画記念すべき1作目であり、当時ブームが起こっていたということもあって興行収入もクレしん歴代でかなりのものになっている。この映画の前半の日常パートは原恵一コンテで、後半のパラレル世界に行ってからは本郷みつるコンテとなっている。

1作目だが本郷みつる、原恵一監督時代(オトナ帝国ぐらいまで)の骨組は完成している。本郷みつる、原恵一監督時代クレしん映画は日常が非日常に浸食され、日常を取り戻すためにしんのすけが高い所に登るというのがパターンだ。ほぼ最後らへんになるとしんのすけが高い所に登っていく。この高い所に登って行くときにしんのすけが必死であればあるほど、息を切らせば切らせるほど大体その映画の面白さに比例する。この映画では必死こいて登ってたのはアクション仮面だった。全体的に間延びしており、この映画の評価自体はさすがに最高とは言えない。
クレしん映画はやたら激シブな声優を持ってくるが、ハイグレ魔王が野沢那智と1作目から激シブ大御所声優を持ってくる配役は出来上がっている。次作では敵役が中田浩二に富田耕生と、洋画吹き替えのイメージがある声優がキャスティングされる。
個人的には駄菓子屋で金のカードを引き当てるシーンが好き。キラカードゲット、なおかつ選ばれし者というのは男の子の夢ではないだろうか。後、ひろしが海のポスターを眺めてるシーンは、幻想的で印象に残る。
三樹夫

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