このレビューはネタバレを含みます
「生き延びるために生きることが受け入れられない」という台詞がなんとなく腑に落ちる
Xデーと銘打っておきながらもいつ訪れるかわからない死に怯え、それをひた隠すように仕事や料理や掃除をする 一見整った生活に見えるが、生活に執着することで死を拒み老いていく自分を手放さないようにしているようにも見える
食事、排泄、性欲、睡眠、夢、後悔、恥、戦争、死と際限なく生きることに接近した映画でもあると思った
かなり飯テロ映画でもあるんだけど、麺を啜る長塚さんがあまりにも端正で美しく、こんな風にご飯を食べる人が羨ましいと思ってしまった