肉体的な死と、精神的な死。二度訪れる死の狭間に現れる、人生最大の敵の影。
長いようで短い生涯で、充実した隠居生活を送っている渡辺。粗探しをしようとしなければ、人生で得られるほとんどのものを手にし…
短文感想 73点
全編モノクロ。引退したフランス文学の教授が、亡き妻のあとの屋敷で一人淡々と過ごす描写を描いた映画。飯も自分で作り、洗濯も掃除もして不自由なさそうな生活なのですが、どことなく全編不穏…
筒井康隆の原作小説は未読ですが、本作は、終盤の春のパート以外、小説の世界観を忠実に映像化した作品に仕上がっているようです。長塚京三演じる古びた日本家屋で一人暮らしをする77歳の元大学教授・渡辺儀助が…
>>続きを読む#今日面白かった映画
#敵
ヴィム・ベンダース監督の傑作「Perfect Days」を彷彿とさせる、長塚京三さん演じる渡辺の、リタイア後のルーチンワークに共感しきり。人のこだわりって面白いです。
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全編モノクロであり、現実と妄想の境界線が曖昧なので不思議な映画体験でした。「敵」とは一体なんなのか。解答自体は作品内で明確には示されずとも、鑑賞後に深く洞察してしまう余韻が残る。最後の主人公の錯乱シ…
>>続きを読む【いい匂いしますね…石鹸の】
【残高に見合わない長生きは悲惨だから】
鳥というより裏窓だね 下衆に共感する 君はフランス文学で何を学んだんだ 誰だって年とれば臭くなるんだよ お騒がせしました なん…
病人28号
俺の、文章、対人スキル、文学論、人のおちょくり方などなど、思春期に多大なる影響を与えた筒井康隆・神の映画を車で4時間かけて見に行った大傑作邦画!!
俺が、だい、だい、大好きな…
これは1度では理解し難いけど何とも味のある映画。没入感あったなー
主人公・渡辺儀助のモーニングルーティンを楽しんでみていたら、『敵』という存在によってその儀助の丁寧な生活が一変していく・・
どこ…
元大学教授のPCに「敵が来る」と書かれた一通のメールが届き、忍び寄る悪夢に翻弄されていく。夢と現実が入り乱れるという感覚では、ある種のデヴィッド・リンチ的なエッセンスが感じられる。特に終盤の銃撃戦は…
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