白黒の作品をなんとなくの苦手意識で見てこなかったが現代でそしてこの作品が白黒なのは味があってよかった。
展開が読めず、けれど決して観客を置いていかずのめり込ませる不思議さがあった。
おとこやもめで…
日々の生活を穏やかに送る老人をモノクロで映し出し、演じる長塚京三の清潔感によってなんてことない料理、掃除、洗濯などの場面も見入ってしまう。敵がやってくるというメッセージが来てから現実と虚構が入り乱れ…
>>続きを読む長塚京三さんって80歳になられたんですね…
前半は役所さんの「PERFECT DAYS」の「長塚版」?とのほほんと観ていたら!!
祖父母の時代からの古い日本家屋に
住む元大学教授ってところから…
難しかったけど、「ただ生き延びるためだけに生きることが受け入れられないんだよ」って台詞がよかった。私は生き延びるためだけに生きてしまってるなぁと。何もしていない。こんなんじゃだめだとわかってるのに。…
>>続きを読む・ただのスパムメッセージだったはずの「敵」が、何故か生活の中にどんどん入り込んできて現実と妄想の境が分からなくなっていく
・年を取るってこういうことなのかな…
・年老いた体とか、教え子に向けている欲…
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