iさんの映画レビュー・感想・評価

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夏の庭 The Friends 4Kリマスター版(1994年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

小学生の時手に取った湯本香樹実の古本と同じ匂いがした。ページを捲って浮かぶ景色や登場人物がそこにあって、なんだか懐かしかった

お爺さんを追いかけ回すきっかけになる、死を見たいという理由を橋の縁を歩き
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お引越し 4Kリマスター版(1993年製作の映画)

5.0

このレビューはネタバレを含みます

叫んで走ってのシーンが多くて目が離せないし、ひとつひとつのシーンが巧妙に設計されている感じがした オールタイム級に好き!

ラストの海辺で船に手を振るシーンなど、こちらあみ子はお引越しからかなり影響を
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バグダッド・カフェ 4Kレストア(1987年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

こんなに切ないお話だったかしら
以前はぼけ〜っと観ていて、これで終わり?と思ったけど今回はいろいろ発見があった

初めて観た当時のイメージでほのぼのロードムービーだと思っていたけど、男性から離れ自立し
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瞳をとじて(2023年製作の映画)

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このレビューはネタバレを含みます

キングの娘を探す俳優、を探す監督
という二重構造がラストに効いてくるとは

裸足、煙草、壁塗り、紐
向けられるまなざしの強さ
映画や音楽や写真という記録が誘発する記憶
忘れても自分の奥底がすべて覚えて
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時々、私は考える(2023年製作の映画)

4.3

「ちゃんと生きるって難しい」

空想に満ち溢れた豊かな世界観の音楽と映像がとても好きだった 足元や口元、蛇や鹿、全てのショットが気持ち良い
居なくなりたくなるような瞬間、こういう感情を共有できる映画に
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ストップ・メイキング・センス(1984年製作の映画)

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ライブ映像として断片的にしかみたことなかったんだけど、単なるライブ映像ではなくひとつの舞台芸術や映像作品として本当〜にクオリティが高い!象徴的な肩幅バカ広スーツがマジでイケてるし、楽器が一個ずつ増えて>>続きを読む

ミュージック(2023年製作の映画)

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極限まで言葉を排して目と耳に訴えかけてくる映画 監督の行きすぎたとまで言える美学はショットとしての美しさはあるものの、物語自体の理解には及ばなかった オイディプス王のストーリーは何となくしか覚えていな>>続きを読む

ゴンドラ(2023年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

車椅子のおじいさん危なすぎるし、ゴンドラデートもどんちゃん騒ぎだし、いろいろファンタジーだけどみんなが楽しいならいっか!という純度の高さ
わたしたちは言葉という情報に囚われすぎているのではないか...
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トウキョウソナタ(2008年製作の映画)

4.5

コメディとホラーの境界がわからなかったり、何となく掴めない独特な間や空気感、気味が悪くて気持ちの良いカット割りなどなど、家族モノを撮っても最高に黒沢清だ...

狂人になり得る凡人・香川照之、クリーピ
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幻の光(1995年製作の映画)

4.0

小津安二郎を観たことがなくても気が付くくらいわかりやすい小津的定点撮影。ベルイマン、タルコフスキーの感じもある。あんまり他の監督を引き合いに出すのも気が引けるが、実際デビュー作というのもあってそれだけ>>続きを読む

ドライブ・マイ・カー(2021年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

誰もが傷を、自分がしたことの証を背負っている 本音と建前の狭間で揺れている それらと、自分と、相手と向き合うことを怠ってはならない 残された者は、受け入れがたい「本当」と折り合いをつけて生きて行かなけ>>続きを読む

落穂拾い(2000年製作の映画)

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アートのため、生きるため、拾う理由も拾う対象も様々あれど行為そのものにフォーカスしてフラットに扱っているのがおもしろい 

外に向かうヴァルダの視点は軽妙でおしゃれでお茶目だけど、度々挟まれる自身の老
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逃げた女(2019年製作の映画)

3.9

にゅ〜っとズームする瞬間が癖になる、猫にまで🐈

誰かと会話をしたくなる映画
映画館の座席の赤、不器用に剥かれた林檎が愛おしい ひたすらに日常を描くこの何でもなさが好き

移動、移動、戻る、たまには逃
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レニングラード・カウボーイズ・ゴー・アメリカ(1989年製作の映画)

4.0

刑務所でも演奏しちゃうboys

food...food...からの生の玉ねぎ可哀想すぎる笑 みんな大好きborn to be wild🇺🇸

ジェーンとシャルロット(2021年製作の映画)

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冒頭からTOKYO
ジェーンの振る舞いは気高いのに自然体で、堂々としていて、自信に満ちている シャルロットの撮るジェーンの写真がかなり素敵

一人っ子なので、特別な次女がいる家庭ってどんな感じなのだろ
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大人は判ってくれない(1959年製作の映画)

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初トリュフォー
幼少期に信じられる大人、信じてくれる大人に出会うことの重要さをひしひしと感じた
「好きにすればいい」と言われたドワネルの空虚な目が辛い
ラストシーン、ずっと見ていたい 大人は判ってくれ
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徒花-ADABANA-(2024年製作の映画)

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クローンとアイデンティティと存在の意義
台詞が抽象的だったり話の掴みどころがなくていまいち消化不良ではあるけど、映像は綺麗

NIMIC/ニミック(2019年製作の映画)

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めっちゃおもろい笑
「今何時ですか?」の一言を皮切りに、自分とシンクロする謎の女からアイデンティティを奪われた男。立場を奪った方の女、チェロは弾けないんかい!12分でもしっかりランティモスらしい

柔らかい殻 デジタルリマスター版(1990年製作の映画)

3.9

全体として惜しいところもあれど、ワイエスを彷彿とさせる田舎の不穏な風景は本当に美しいし、唐突に見せつけられる素晴らしいカットの連続
予告で感じられる怖さよりも、登場人物たちの救いのなさが目立つ映画だな
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リトル・ダンサー デジタルリマスター版(2000年製作の映画)

5.0

感情むき出しで身体が勝手に動いちゃうようなダンスたまんない 純粋で真っ直ぐなエネルギーとその煌めきにやられて涙しちゃう

ラ・ポワント・クールト(1955年製作の映画)

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デビュー作から構図と台詞が洗練されている... あと猫がいっぱい
前を向く1人と横を向く1人のカットはここが始まりだったのか

国境ナイトクルージング(2023年製作の映画)

3.8

氷を溶かすメタファー
Kin Leonnによるひんやりアンビエントなサントラがすてき

ぼくのお日さま(2024年製作の映画)

4.5

このレビューはネタバレを含みます

元選手で同性愛者のコーチ、言葉がうまく出てこなくて特別スポーツの才能もないけれど、好きに真っ直ぐでいるタクヤ、そんな彼にいろんなわだかまりを感じるさくら、3人の眼差しが絡み合う スケートのシーンがとて>>続きを読む